「格安SIM」って良く聞くけど、今の通信費が安くなるの?今と使い勝手や使えるサービスは変わらないの?
この記事では、格安SIMに興味を持ち始めたけどあまり良くわからない!という方へ向けて、あまり細かい話しは抜きに格安SIMの選び方を解説しています。
自分に合った格安SIM、おすすめの格安SIMを探す手助けになりたい、と思っています。
目次
格安SIMってどれくらいの人が使ってるの?
通信サービスのシェア
まず、格安SIMって言うけどいったいどれくらいの人がこの格安SIMを使っているのでしょうか?
MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)というモバイル専門の調査会社が2018年3月19日に公表した調査結果を見てみましょう。
ドコモ・au・ソフトバンクでシェア82.6%を抑えていますが、「MVNO(10.1%)」と「Y!mobile(3.8%)」の合計13.9%がいわゆる「格安SIM」と呼ばれる通信サービスのシェアとなります。
「100人いれば10人ちょっと」が格安SIMを使っている計算になりますね。
MVNOとは
このシェアに記載されている「MVNO」とはなんでしょうか?
まず、格安SIMとは格安SIMを提供する事業者が大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)が保有している回線設備を使った通信サービスを借りて、独自の付加価値を付けて消費者へ通信サービスを提供しています。
この、回線設備を貸す側(ドコモ・au・ソフトバンク)を「MNO(移動体通信事業者)」と言い、借りる側(格安SIM通信事業者)を「MVNO(移動体仮想通信事業者)」と言います。
つまり、貸す側が「MNO」と言い、借りる側を「MVNO」と言いい、「MVNO(10.1%)」とは大手キャリア(MNO)から回線設備を借りて格安SIMサービスを提供しているシェアが10.1%となります。
格安SIMとは
「格安SIM」とは「大手キャリアの一般的な料金よりも安価で提供されている通信サービスを「格安SIM」と呼んでいます。
MVNO事業者が消費者へ通信サービスを提供する場合の「独自の負荷価値」が「価格が安い」という価値であることから、MVNO事業者が提供する通信サービスを「格安SIM」と呼ばれますが、それだけではありません。
シェア3.8%の「Y!mobile(ワイモバイル)」も「格安SIM」と呼ばれますが、ワイモバイルはMVNO事業者ではありません。
ワイモバイルはソフトバンクそのものであり、ソフトバンクの格安ブランドですが、「ソフトバンク」ブランドの通信サービスよりも安価で提供されていることから、Y!mobile(ワイモバイル)も「格安SIM」と言われています。
格安SIMのシェア
では、大手キャリア(MNO)から回線設備を借り受けて通信サービスを提供しているMVNO事業者、およびソフトバンクの格安ブランド「ワイモバイル」を合わせた格安SIMでは、どの事業者・ブランドがどれくらいのシェアを持っているのでしょうか?
MVNOシェアの内訳
まず「MVNO10.1%」の内訳は以下のように報告されています。
これもMMD研究所の調査結果より、楽天モバイルが最大シェアと報告されています。
Y!mobileを加えた格安SIMのシェア
そして、これに「Y!mobile3.8%」を加味した「格安SIMのシェア」を計算すると、以下の表のようになります。
格安SIMブランド | 格安SIMシェア |
---|---|
Y!mobile(ワイモバイル) | 27.8% |
楽天モバイル | 16.4% |
mineo(マイネオ) | 10.6% |
OCNモバイルONE | 7.2% |
UQ mobile | 6.4% |
IIJmio | 5.4% |
BIGLOBEモバイル | 4.7% |
イオンモバイル | 3.5% |
FREETEL(現在は楽天モバイルに買収) | 3.0% |
BIC SIM | 1.9% |
NUROモバイル | 1.3% |
U-mobile | 1.0% |
J:COM mobile | 0.8% |
TONEモバイル | 0.7% |
DTI SIM | 0.6% |
b-mobile | 0.4% |
ワイヤレスゲート | 0.4% |
エキサイトモバイル | 0.4% |
LIBMO | 0.3% |
ヤマダニューモバイル | 0.3% |
BICモバイルONE | 0.2% |
格安SIM選びのポイント
格安SIMって遅いって聞くけど?
格安SIMへの乗換を検討していると、「格安SIMは遅い」「つながらない」というウワサを聞いたり記事を見たりした方もいるでしょう。
まず、「格安SIMの速度」について、説明してみます。
格安SIMの速度の仕組み
MVNO事業者は上位のMNOへ「接続料金」を支払うことで回線設備を借りています。
接続料金を沢山払うと「太い水道管」のような回線が借りられるし、接続料を少しだけだと「細い水道管」しか借りられません。この「水道管」の太さはMVNO事業者ごとに接続料金で決まっていますが、随時調整(接続料金の見直し)は可能です。
細い水道管でも少ない人数で使えば水は勢いよく出るし、太い水道管であっても同じ時間帯にたくさんの人が同時に使うと少しずつしか水はでません。
このように、MVNO事業者が支払う接続料金とそのMVNO事業者が抱えているユーザーの利用具合によって格安SIMごとに「回線が速い!遅い!」が決まってきます。
格安SIMは遅い?つながらない?
潤沢な財力があってすごく太い水道管を借りられるMVNO事業者であれば回線速度は問題ないのでしょうが、残念ながら実際はどのMVNO事業者もこの水道管の太さと利用者の利用状況によって「特定の時間帯においては回線速度は遅い」というのが格安SIMの実態です。
もちろん、格安SIMによって「いつも遅い!」とか「大手キャリアと全然変わらない速さ!」という格安SIMもありますが、一般的にはMVNO事業者は利用状況を睨みながら水道管の太さを検討する日々のようです。そして「時間帯によっては遅い」となるわけです。
遅くなる時間帯はあるけど、つながらないことはない
では、実際に格安SIMの回線速度について見てみましょう。
価格.comが定期的に公開している格安SIMの回線速度測定のデータがあります。この回線速度の測定結果を時間帯別に見てみます。
東京駅周辺12時台
まず、東京駅周辺での平日12時台の格安SIM別の回線速度データです。
この時間帯(12時台)は格安SIMでの利用が最も混雑する時間帯と言われています。
注目してほしいのは青いグラフの「下り速度」です。
最も混雑する時間帯でY!mobile(13.21Mbps)とUQモバイル(7.79Mbps)は他社に比べて圧倒的に速く、それ以外は大体1Mbpsを割っています。
この「1Mbpsを割る速度」というのは、メールやウェブを見たりLINEでメッセージを送受信することはできるけど、動画を見るには辛い速度、となります。
つまり、多くの格安SIMではお昼休みの時間帯にYouTubeやAbemaTVなどの動画を見て過ごすことは難しい、と言えます。
東京駅周辺14時台
次に同じ東京駅周辺の14時台の回線速度データです。
14時台はお昼12時台からの混雑がある程度落ち着いてくる時間帯です。
14時台になると各社の速度は1Mbpsを超えてきます。この速度は、動画視聴も含めて十分利用可能な速度と言えます。
東京駅周辺18時台
そして東京駅周辺の18時台の回線速度データです。
18時から20時くらいまではお昼12時台に次ぐ混雑時間帯です。
この時間帯においても、お昼12時台ほどではないにしろ各社の回線速度が1Mbpsを割る格安SIMが出てきています。
つまり、仕事が終わって帰宅中に電車で動画を見るには辛い速度、と言えます。
格安SIMの通信速度の傾向
このように、格安SIMに限らず通信サービスは「8時台」「12時台」「18時から20時」あたりが混雑のピークとなる傾向があります。
一般的なアプリやメール・ウェブなどのサービスは500Kbps程度の速度が出ていれば問題なく利用することができます。
「格安SIMは大手キャリアより速い?遅い?」で言えば「遅い」と言えますが、一般的なアプリを使うには多くの格安SIMでは十分な速度はでていると言えます。
ただし、注意すべきはやはり「動画視聴」であり、混雑時間帯(8時台・12時台・18~20時)に動画視聴するようなスマホの使い方をする方にとって、格安SIMの選択肢は非常に狭くなってきます。
アプリは使える?
メールの送受信やウェブの閲覧などは500Kbps程度で十分利用することができます。
また、LINEなどのメッセージアプリも同様です。
しかし、動画を見ることが多い人にはそれでは速度が不足です。動画を視聴する場合には最低でも1Mbps程度の回線速度は必要となります。
回線速度のデータからもわかるように、「朝の通勤・通学時の動画視聴」「お昼休みの動画視聴」「夕方帰宅時の動画視聴」が多い人については現在の格安SIMの多くは回線速度が不足していると言えます。
この場合、混雑の時間帯(8時台・12時台・18~20時)でも十分な速度が出る格安SIMはUQモバイルやY!mobile(ワイモバイル)などに限られてきます。
格安SIMの通信速度が不安な方へ
- モバイル通信には回線が混雑する時間帯(8時台・12時台・18時から20時)があり、その時間帯では遅くなる格安SIMが多い
- メール/ウェブやアプリ(LINE/Twitter/Facebookなど)はそれでも十分利用可能
- ただしこの時間帯の動画視聴(YouTube/AbemaTVなど)はスムーズに見れない可能性が高い
- つまり、混雑時間帯での動画視聴が多い人は「混雑する時間帯でも速度が落ちない格安SIM」を選ぶ
格安SIMは多くの人には必要な速度がでますが、混雑時間帯での動画視聴中心の使い方をする場合には以下の「速度が落ちない格安SIM」がおすすめとなります。
格安SIMって設定も全部自分でやるの?
大手キャリアでスマホを契約・機種変更すると、お願いするとスマホの設定はほぼショップの店員さんがやってくれます。
「格安SIMにすると、難しい設定も全部自分でやるの?」という疑問もありますが、基本的にはその通りだと言えます。
しかし、「難しい設定」は実はあまり難しくないし、設定する項目もそう多くはありません。
格安SIMを使い始めるまで
格安SIMに乗り換える場合、まずはスマホが通信・通話できる状態に設定する必要があります。
音声通話に関する設定
まず通話に関しては特に問題ありません。多くの場合、SIMをスマホに差し込むだけで通話ができるようになります。
データ通信に関する設定
また、データ通信ができるようにするためにはアクセスポイント(APN)設定という作業が必要になります。
ただし、このAPN設定も現在の主流の格安SIMとスマホであれば、すでに設定内容は入っており、設定先を選ぶだけとなります。
また、格安SIMの契約と同時にスマホを購入した場合、多くの場合はすでにAPN設定も終わった状態で届けられます。
音声通話・データ通信の設定に関して、今までご自分でやったことがなくても心配するほどのことではありません。
アプリの設定
スマホの設定に自信のない方が一番心配されるのが、「使っているアプリの設定やデータの移行」でしょう。
まず、スマホはそのままでSIMだけを入れ刈る場合には多くの場合アプリの設定やデータの移行は不要です。
スマホを新しくする場合には、新しいスマホでのアプリの設定や古いスマホから新しいスマホへのデータ以降が必要です。
格安SIMの店舗サポート
格安SIMはネットで申し込みからサポートまで完結する場合が多いです。
しかし、資本力のある大手MVNO事業者は大手キャリアと変わらない実店舗への進出も盛んです。
まず、UQモバイルやY!mobile(ワイモバイル)はそれぞれ「UQスポット」「ワイモバイルショップ」という実店舗を多く展開しています。
また最近では「auショップ」「ソフトバンクショップ」と併設したサポート拠点として、上位ブランドの店舗でのサポートにも力を入れています。
また、大手流通業「イオン」が提供している「イオンモバイル」ではイオンの中にイオンモバイルのコーナーを設ける形で店舗サポートを行っています。
こちらも大手の楽天モバイルでも「楽天モバイルショップ」を展開しており、店舗でのサポートを受けることができます。
スマホの設定やデータ移行に自信のない方は、これら店舗サポートが充実しておりお近くに店舗がある格安SIMを利用すると良いでしょう。
店舗サポート充実の格安SIM
iPhoneも使える?
今使っているiPhoneが使える格安SIM
今大手キャリアのiPhoneをお使いの方が、格安SIMへ乗り換えてそのままiPhoneを使えるか?といえば、「使えます」となります。
ドコモのiPhoneはドコモの回線を使った格安SIMでそのまま使えるし、auのiPhoneはau回線の格安SIMでそのまま使えるし、ソフトバンクのiPhoneはソフトバンク回線の格安SIMでそのまま使えます。
さらにiPhoneは非常に高機能なスマホで、国内の全てのキャリアの周波数帯に対応しているので、SIMロックを解除してしまえば、どこの回線の格安SIMでも使えます。
今使っているiPhoneを使う
- iPhoneは非常に高機能なスマホなので、SIMロックを解除することでどの格安SIMでも使えるようになる
- SIMロック解除できないドコモのiPhoneはこちら
⇒手持ちのiPhoneを格安SIMで使いたいと思った時に知っておくべきこと - 格安SIMと一緒に買えるiPhoneもある
⇒Y!mobileとUQモバイルのiPhoneSE/6Sを徹底比較、どちらがお得?一括代金やサービスを比較する
格安SIMと一緒にiPhoneが買える格安SIM
人気スマホのiPhoneは毎年新型モデルが発売されます。大手キャリアでは高額な通信量と契約2年縛りを前提に、最新型のiPhoneを約半額で購入することができます。
格安SIMではさすがに大手キャリアのように「iPhoneの最新型を実質半額」では購入できませんし、そもそも大手キャリアのように膨大な販売数量ノルマをこなせるわけもないため、iPhoneを購入することは基本的にできません。
そんな中で、独自の調達ルートでiPhoneを販売している格安SIM事業者もあります。
まず、大手キャリアのauおよびソフトバンクと繋がりが強いUQモバイルとY!mobile(ワイモバイル)では、最新型ではありませんが(現在ですと)iPhoneSE/iPhone6Sを販売しています。しかも、半額と言わないくらいの格安で販売しています。
これはさすがにauやソフトバンクからの二次調達によることで実現しています。
また、完全なる新品ではないものの、独自ルートで完全整備品(リフレッシュ品)を販売している格安SIMもあります。
こちらは調達できる量も限られることからか、キャンペーン的な販売となっているようです。
最近だと、楽天モバイル・mineo(マイネオ)・OCNモバイルONEなどが独自ルート調達でのiPhone(旧型)を販売しています。
一般的には格安SIMへの乗換と同時に新しいiPhoneを購入したい場合には、iPhoneのみをアップルストアから購入するか、UQモバイルやY!mobile(ワイモバイル)で購入することになります。
格安SIMと一緒にiPhoneを購入する
- UQモバイルとY!mobile(ワイモバイル)はiPhoneSE/iPhone6Sの同時購入が可能、しかも激安!
⇒くわしくはこちら - その他独自ルートで調達したiPhoneをキャンペーン的に販売している
⇒楽天モバイルはこちら
⇒mineo(マイネオ)はこちら
⇒OCNモバイルONEはこちら
今使ってるスマホがそのまま使える?
今使っているスマホをそのまま格安SIMで使う場合には、乗換先の格安SIMを注意して選ぶ必要があります。
格安SIMには大きく3種類ある
格安SIMは大手キャリアから回線設備を借りてサービスを提供しています。
大手キャリアとは「ドコモ・au・ソフトバンク」です。
そして、格安SIMはこれら3つのどの回線設備を使ったサービスなのかを明記しています。
今使っている回線と同じ回線の格安SIM
今使っているドコモ・au・ソフトバンクのスマホをそのまま格安SIMで使いたい場合には、まず2つの方法があります。
- 今使っているスマホのSIMロックを解除する
- 今使っているスマホと同じ回線の格安SIMへ乗り換える
今使っているスマホのSIMロックを解除する
大手キャリアが販売しているスマホは、そのキャリアでしか使えないように「SIMロック(鍵)」が掛かっています。この「SIMロック(鍵)」が掛かっている以上、そのキャリアまたはそのキャリアの回線を借りた格安SIMでしか使えません。
この「SIMロック(鍵)」は解除できる場合があります。2015年5月1日以降に大手キャリアから発売されたモデルは、一定の条件のもとで「SIMロック解除に応じなければならない」と決まりました。
2015年5月1日以降に「発売」であることに注意です。「購入」ではありません。
この「SIMロック(鍵)」を「解除」することで、他のキャリアの回線でも利用できるようになります。
基本は同じキャリア回線で利用する
前章の「iPhoneは利用できる?」で説明しましたが、iPhoneは非常に高機能であり、またキャリアによるカスタマイズを認めていないことから、SIMロックを解除することでどの回線でも使える「SIMフリーiPhone」に変身します。
ですが、iPhone以外のスマホ(Androidスマホ)は注意が必要です。
多くの場合(iPhone以外)、大手キャリアはスマホを自社ブランドで販売する場合に自社のネットワーク向けに最適化(改造)して販売しています。
つまり、auはauのネットワーク(周波数帯)が十分に使える状態で販売するし、ソフトバンクはソフトバンクのネットワークが十分使える状態に最適化して販売します。
これら大手キャリアに最適化されたスマホはSIMロックを解除しても他のキャリアのネットワークに十分対応できない場合もあります。
これにより、iPhone以外のスマホでは「SIMロックを解除しても、基本的には購入したキャリアと同じ回線の格安SIMを使う」のが基本となります。
ドコモのスマホをそのまま使う
ドコモの回線を使った格安SIMは非常に多くのMVNO事業者がサービス提供しています。
ドコモで買ったスマホはSIMロックを解除しなくても、そのまま格安SIMを差し替えることで同じように利用することができます。
ソフトバンクのスマホをそのまま使う
ソフトバンクのスマホをお使いの方はちょっと面倒です。
ソフトバンクの回線を使った格安SIMはそれほど多くありません。
b-mobile Sで使う
b-mobileを中心に数社がサービス提供しているくらいです。
そして、b-mobileをはじめとするソフトバンク回線の格安SIMは「iPhone専用」と規定しています。
つまり、ソフトバンクのiPhoneであればそのまま使えるけど、iPhone以外のソフトバンクスマホは使えません、ということになります。
この場合、スマホがSIMロック解除できる場合は、ぜひSIMロックを解除してください。SIMロックを解除することで、iPhone以外のスマホ(Androidスマホ)でもb-mobileのソフトバンク回線格安SIMが(自己責任ですが)利用できるようになります。
ワイモバイルでは使えない
なお、ここまで「ワイモバイルはソフトバンクそのもの」と説明してきましたが、ではソフトバンクスマホはそのままでワイモバイルの格安SIMが使えるのではないか?という疑問がわきますよね。
この答は「ソフトバンクスマホはそのままではワイモバイルでは使えない」となります。
ソフトバンクスマホはワイモバイルがおすすめ
ですが、やはりSIMロックを解除することでソフトバンクスマホはワイモバイルで利用できるようになります。
しかも、ワイモバイルのネットワークはソフトバンクのネットワークですから、ソフトバンク向けに最適化されたスマホをワイモバイルで使っても、十分性能を発揮できるようになります。
auのスマホをそのまま使う
auのスマホをそのまま格安SIMで使う場合はソフトバンク以上に面倒です。
今使っているスマホをそのまま格安SIMで使う
- ドコモのスマホはそのままドコモの格安SIMで使える
- auのスマホはそのままauの格安SIMで使えるけど、ちょっと面倒
⇒詳しくはこちら - ソフトバンクのスマホはそのまま使える格安SIMは無い
⇒詳しくはこちら
※iPhone以外に関してのまとめです。
プランが沢山あってわからない
プランの豊富さとサービスの多彩さは格安SIMの魅力
格安SIMはサービスを提供している会社が多いうえに、プランも多くてどれが良いのかわからない、という方も多いようです。
「自分に合った格安SIMはどれ?」という疑問ですね。
どれくらいの通信量使ってる?
まず、データ通信についてですが、今どれくらい使っていますか?ということになりますが、毎月の自分のデータ量を知らない方が非常に多いようです。
つまり「私に合った格安SIMはどれ?」という以前に「私は今どれくらい通信・通話しているか、わからない」ということです。
今のスマホの利用状況を把握できれば、格安SIMのプラン選びは簡単にできるはずです。まずは、毎月の使用データ容量・通話料を確認してみましょう。
どのキャリアを使っていても、ご自分のデータ通信量や通話料は請求書で確認できるし、請求書はウェブで見ることもできます。
また、各キャリアのサポートへ電話すると請求済み分から過去半年分の状況は教えてくれます。
複数契約してる?
また、大手キャリアでも実施している複数回線のおまとめ契約が格安SIMにもあります。
複数回線を契約している場合に割引があるほか、契約ごとにデータ容量を決めるのではなく全体で使えるデータ容量を決めて(契約して)おき、それを複数のスマホで使う契約です。ドコモの「シェアパック」と同じ仕組みですね。
使った分だけ支払う格安SIM
さて、自分に合ったデータ容量が確認できたところで、あとはそのデータ容量を提供している格安SIMを選べば良いわけです。
大容量プランが充実した格安SIM
全体で30GBや50GBと言った大容量の契約プランがある格安SIMとなると、ある程度限られてきます。
DMMモバイル・イオンモバイル・エキサイトモバイルなどが大容量プランを提供しています。
また、IIJmioなどは基本プランに加えて「大容量オプション」という形で、基本プランに大容量のデータ量をオプション追加することができます。
毎月のデータ量が大きく変動する方
また、毎月同じくらいのデータ容量を使うのではなく、月によってすごくデータ量にばらつきがある場合にも対応できる格安SIMもあります。
「従量制」と言われるプランで「使った分だけ支払う」という料金体系になります。
エキサイトモバイルやb-mobile Sなどがこの「従量制プラン」を提供しています。
自宅のネット回線とのセット割引
現在、自宅のネット回線とスマホのセット割引を受けている方もいらっしゃるでしょう。
ドコモの「ドコモ光」、auの「auスマートバリュー」、ソフトバンクの「おうち割」などです。
格安SIMを提供している事業者は、格安SIM以外にも多くの回線サービス(光回線やモバイル回線など)を提供している会社も多く、これらの場合には自宅の光回線と自社の格安SIMとのセット割引を提供している会社も多くなってきました。
また、ソフトバンク系列のY!mobile(ワイモバイル)であれば、ソフトバンクと同じ自宅回線とのセット割「おうち割」が提供されていて、自宅のネット環境はそのままでワイモバイルの「おうち割」に乗り換えることができます。
格安SIMで使えなくなるサービス
大手キャリアから格安SIMへ乗り換える場合に「格安SIMは使い勝手はそのままで料金が安くなる!」という宣伝文句もありますが、この点には注意が必要です。
大手キャリアはその大きな資本力で回線設備を増強し、また他業種と提携することで非常に多彩なサービスを提供していますが、これらの全てが格安SIMでも利用できるのかと言えば、多くの場合「利用できない」となります。
特に、格安SIMへ乗り換えて「こんなはずじゃなかった!」という声をいくつか挙げてみましょう。
MMS(携帯キャリアメール)が使えない
格安SIMでMMSを使えるのは非常に少数となります。基本的には「格安SIMでMMSは使えない」と言えます。
MMSが使えないと困るかどうか、はあなたの今の使い方次第だと言えます。
たとえば、ゆうちょ銀行のオンラインバンキングで振込を行う場合にはセキュリティ確保のためにワンタイムパスワードの受信が必要となります。
このワンタイムパスワードを受信するためには、トークンと呼ばれる特別な機械を使うか、MMSでの受信が必要となります。
MMSは大手キャリアとの契約者のみが使えることから、フリーメールに比べて「信頼性が高い」という特徴があります。そのため、ネットのサービス利用時に「MMSアドレスの登録必須」というサービスもあります。
このように、「MMS(携帯キャリアメール)は使いたい!」という方にとって、MMSが使える格安SIMはUQモバイルかY!mobile(ワイモバイル)のみとなります。
携帯キャリア決済サービス
「スマホ決済」とか「キャリア決済」などとも呼ばれていますが、ネットショップの代金やゲームなどへの課金をスマホ代金と一緒に請求してくれる決済サービスです。
ドコモの「ドコモ支払」auの「au決済サービス」ソフトバンクの「まとめて支払」などのサービスです。
これら携帯キャリア決済サービスは一般的に格安SIMでは利用できません。
多くの場合、携帯キャリア決済サービスでの決済以外にも、クレジットカード決済やコンビニ決済など多彩な決済方法が提供されていますが、一部の人気アイドルグループの公式サイトなど、グッズ購入代金やコンサートチケット代金の支払い方法が携帯キャリア決済に限られているサイトもあります。
この場合、携帯キャリア決済サービスを提供している格安SIMはワイモバイルのみとなります。
海外でのデータ通信サービス
最近では海外へ出かけても現地空港で現地のデータ通信用SIMが購入しやすくなりました。
ですが、短期間の滞在や面倒を嫌う方などは大手キャリアが提供している海外データ通信サービスを利用している方も多いでしょう。
この場合、海外でデータ通信サービスを提供している格安SIMはY!mobile(ワイモバイル)のみとなり、他の格安SIMでは現時点で海外データ通信サービスを提供していません。
Y!mobile(ワイモバイル)はソフトバンクが提供している定額通信サービスの「海外パケットし放題」を利用することができます。
格安SIMへの乗換を迷っている方へ(まとめ)
自分の使い方を把握する
「自分に合ったプランがわからない」と心配されている方は、多くの場合、今自分がどれくらいのデータ通信量が必要か、どれくらい通話しているかを把握していないことが原因です。
まずは、今ご利用の請求書から、毎月必要なデータ量や通話料をチェックしてみてください。
今使っているサービスを整理する
特に、MMS(携帯キャリアメール)や携帯キャリア決済サービスが必要な方は要注意です。
これらのサービスは一般的に格安SIMでは提供されておらず、提供している格安SIMは非常に限られてきます。
乗換後に「えっ!こんなはずじゃなかった!」とならないためにも、まずはMMS(携帯キャリアメール)や携帯キャリア決済サービスを利用したいのか、利用できなくても良いのか、きちんと確認しておいてください。
心配ならまずはお試し
そして、本当に格安SIMへの乗換が心配な方へは「お試し」をおすすめします。
格安SIMの大きな魅力の一つに「契約期間の縛りがない・短い」というのがあります。
大手キャリアであれば、「2年契約自動更新型」という長期の契約となり、あまり自由に解約することができませんが、格安SIMの主流は「音声通話SIMで12ヶ月、データ通信SIMで縛りなし」です。
回線速度の速さや、「自分で設定なんてできるかな?」という心配のある方は、まずはデータ通信SIMを契約してみてはどうでしょうか?使い勝手がわかればいつでも解約できる格安SIMもあります。
まずは気軽にデータ通信SIMを契約してみて、回線速度を確認してみたり、設定をやってみたり、十分納得できればいよいよメインの電話番号をMNPで移行してみる、というはじめ方も良いのではないでしょうか?