格安SIM乗換ガイド

(2)格安SIMへの乗換が「何となく不安」な方へのおすすめ格安SIM、大手と変わらない品質とサービスのサブブランド

投稿日:2018年5月17日 更新日:


「格安SIMに乗り換えるとスマホ代が安くなる!」と聞いた事はあるけど、いつも持ち歩いて使っているスマホだけに「何となく不安」な方も多いと思います。

「速度が遅いらしい」「なんでも自分でやらなきゃいけないらしい」などなど、「安くなる!」という話し以外にも不安になるような話しも聞こえてきます。

前回記事にて、「格安SIMを選ぶ場合にはMVNO事業者とサブブランドの2つを分けて選択するべき」と書きましたが、この記事ではサブブランドと呼ばれる格安SIM(UQモバイルとY!mobile)について説明しています。

「格安SIMの中でもこの2つはちがうんだな」「何が違うのかな」という感覚で読んでください。



格安SIMは速度が遅い?アプリは使える?

まずは前回からのおさらいです。

格安SIMの速度は遅い?つながらない?

「格安SIMはつながらない」ということはありません。大手キャリアと同じエリアにおいて、同じようにつながります。

ですが、格安SIMは大手キャリアと比べて「通信速度が遅くなる時間帯がある」と言えます。

この「遅くなる時間帯」とは朝の8時台・昼の12時台・夕方の18時から20時です。どれくらい遅くなるか、と言えば通常のメール・ウェブ閲覧・LINEなどのアプリについては使える速度ですが、YouTube・AbemaTVなどの動画視聴は厳しい速度、と言えます。

格安SIMはサポートが悪い?

主に「店舗サポート」についていえば、格安SIMは大手キャリアのように「街中のいたるところにショップがある」というわけではありません。店舗を構えての販売やサポートに力を入れている格安SIMもありますが、多くの場合には電話・メールでのサポートになります。

そして、格安SIMでも実店舗に力を入れているのが、UQモバイル・ワイモバイル・楽天モバイル・イオンモバイルなどです。

大手キャリアと使い勝手は同じ?

通信速度や店舗サポート以外に、「今(大手キャリア)と使い勝手は全く同じ?」と言えば、「全く同じ使い勝手」とは言えません

まず、格安SIMは大手キャリアが持っている設備やサービスを借り受けて消費者へ通信サービスを提供していますが、大手キャリアが提供・解放していない(提供義務のない)サービスについては、格安SIMではサービス提供ができません。

大手キャリアと変わらないサブブランド

では、ここからは「サブブランド」について説明していきます。

サブブランドとは

サブブランドとは大手キャリアと繋がりの深い格安SIMのブランドです。

UQモバイルとワイモバイルがサブブランドと呼ばれており、速度などの回線品質や他の格安SIMとのサービスレベルが明らかに違います

UQモバイル

UQモバイルを運営しているUQコミュニケーションズはKDDI(au)の子会社で、UQコミュニケーションズ自体がデータ通信専用サービス「WiMAX2+」を提供する通信事業者でもあります。

KDDI(au)とは資本関係があるうえに、自社の回線サービス(WiMAX2+)をKDDI(au)へ貸し出しているなど、お互いにMNO(設備を貸す側)でありMVNO(借りる側)である関係があります。

ワイモバイル

ワイモバイルは旧イーモバイル・旧ウィルコムを母体とする通信事業者でかつては「第四のキャリア」とも呼ばれましたが、現在はソフトバンクの子会社を経てソフトバンクに合併・吸収されています。

つまり、ワイモバイルという会社があるわけではなく、ワイモバイルとはソフトバンクの格安ブランドにあたり、実態はソフトバンクそのものです。

サブブランドの強み

では、これらサブブランドが提供する格安SIMは他のMVNO事業者が提供する格安SIMとはなにが違うのでしょうか?

回線速度が速い

サブブランドと呼ばれるUQモバイルもワイモバイルも、大手キャリア(au・ソフトバンク)と資本関係があるという以前に、どちらも独立した自社で設備を持つ通信事業者であることが強みです。

自社で回線設備やサービスを持っていることにより、他のMVNO事業者のようにMNO(大手キャリア)から設備やサービスを借り受けて提供するだけでなく、自社が持っている設備やサービスを提供できます。

また、通信事業者として、限られた回線容量の中で利用者の通信状況を監視しながら通信速度を調整していくノウハウも持っており、結果として他社よりも快適な回線速度で通信サービスを提供できる技術があります。

資本力がある

他のMVNO事業者の多くより資本力があります。そのため、CMなどによって知名度も高く、名前を聞いた事がある方も多いでしょう。

そして、資本力を生かしての実店舗展開にも積極的です。

サブブランドだけのサービス

また、親会社との関係から、MNOがMVNO事業者へ提供していないサービスについても、サブブランドだけが提供しているサービスもあります。

特に以下のサービスについては、格安SIMではサブブランドだけがサービス提供しています。

  • MMS(携帯キャリアメール)
  • 音声通話かけ放題
  • 携帯キャリア決済サービス
  • 海外データ通信サービス

大手キャリアに近い使い勝手のサブブランド

このように、サブブランドが提供している格安SIMのサービスは、良くも悪くも大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)に近いものです。

格安SIMへの乗換を検討するにあたって、まずはUQモバイルやワイモバイルの「サブブランドのサービス」を見てみることにしましょう。

UQモバイルの強み

UQモバイルとは

UQモバイルは「三姉妹」のCMで有名な格安SIMのブランドです。

UQモバイルを運営しているUQコミュニケーションズはKDDI(au)の子会社で、WiMAX2+というデータ通信サービスを提供している通信事業者です。

KDDI(au)との資本関係に加えて、自社も通信事業者であり、親会社KDDI(au)へWiMAX2+回線を提供しているという、お互いにMNOでありMVNOであるという関係があります。

UQモバイルの特徴的なサービス

通信速度が速い

UQモバイルの最大の特徴は「格安SIMの中では回線速度が圧倒的に速い」という点です。

8時台・12時台・18時~20時の通信の混雑時間帯においても、大手キャリアと変わらない通信速度で利用することができ、混雑時間帯での動画視聴も全く問題ありません。

スマホセットが豊富で安い

また、「速度が速い」と並んでUQモバイルの特徴が「スマホセットが豊富で安い」という点があります。

UQモバイルでは、大手キャリアと同じように2年間の継続利用を前提としての毎月の端末代金を補てんする仕組み「マンスリー割」というのがあります。auの「毎月割」と同じサービスです。

毎月のスマホ代金の支払いに対して、一定額を補てんしてくれる「マンスリー割」によって、2年間での実質支払総額が非常に安くなり、最新型スマホやiPhoneSEが実質108円で買えたりします

MMS(携帯キャリアメール)が使える

また、UQモバイルはauが回線設備やサービスを提供しているMVNO事業者の中で唯一「MMS(携帯キャリアメール)」のサービスを提供されているMVNOです。

これにより、他の格安SIMでは提供されていないMMSサービスを月額200円のオプション料金で利用することができます。

ワイモバイルの強み

ワイモバイルとは

ワイモバイルも有名女優や韓流アイドルグループを使ったCMで有名な格安SIMのブランドです。

ワイモバイルはかつては「イーモバイル」「ウィルコム」という通信事業者を母体としていますが、現在はソフトバンクの買収を経てソフトバンクに合併・吸収されています。

つまり、ワイモバイルはそれ自体が通信事業設備を保有していると同時に実態はソフトバンクそのものであり、ソフトバンクの格安ブランドとなっています。

「ソフトバンクそのもの」であるメリットとして、ワイモバイルは他社格安SIMでは実現できていないサービスを提供できているのが強みです。

ワイモバイルの特徴的なサービス

通信速度が速い

UQモバイルと同様に、混雑時間帯であってもまったく問題としないくらい回線速度が速いのが特徴です。

速度測定によると、速いと評判のUQモバイルよりも速いくらいです。

スマホセットで購入しやすい

これもUQモバイルと同様に、格安SIMとセットでスマホが購入しやすい、という特徴もあります。

こちらも大手キャリアと同様に「月月割」という2年間の継続利用を前提とした機種代金の割引(補填)サービスがあり、実質価格で非常に安く購入することができます。

また、UQモバイル同様に、iPhoneSE/iPhone6Sのセット販売も取り扱っています。

MMS(携帯キャリアメール)が使える

そしてこれもUQモバイルと同様に、格安SIMではUQモバイルとワイモバイルだけがMMS(携帯キャリアメール)を提供しています。

ワイモバイルは旧イーモバイル・旧ウィルコム時代からのユーザーを抱えており、そのサービスとしてMMSの機能を自ブランドで保有しているのが強みです。

LINE年齢認証

格安SIMで良く問題となることに「LINEの年齢認証ができない」というのがあります。

格安SIMでLINEが使えないわけではなく、LINEの機能である「ID検索」機能を使うために必要な年齢認証が格安SIMではできない、という問題です。

これはLINEの年齢認証の仕組みが大手キャリアがアプリの開発会社向けに提供している「年齢確認サービス(ドコモの場合)」などのサービスを利用しているからであり、この「年齢確認サービス」がMVNO事業者へ提供されていないことが理由です。

LINEが運営するLINEモバイルではこの機能の他に自社で持っている顧客情報をつかって年齢認証が可能です。

そして、格安SIMではLINEモバイル以外に唯一年齢認証できるのがワイモバイルです。

携帯キャリア決済サービス

また、ネットショップでの買い物代金やゲームなどへの課金をスマホ代と一緒に請求してくれる決済サービス「携帯キャリア決済サービス」も格安SIMでは使えませんが、唯一ワイモバイルだけは「ワイモバイルまとめて支払」というソフトバンクまとめて支払と同等の決済サービスを提供しています。

一部の人気アイドル公式サイトなどグッズの購入代金やチケット代金の決済方法を「携帯キャリア決済」のみとしているところもあり、このサービスが必要な場合には格安SIMではワイモバイルだけとなります。

海外データ通信(海外パケットし放題)

最近では海外でも空港などで現地のデータ通信SIMが買いやすくなりました。

それでも短期間の滞在であったり、SIMの入れ替えが面倒、などの場合に大手キャリアでは海外でのデータ通信サービスを提供しています。それもパケット定額の対象となるサービスです。

残念ながらこの海外データ通信サービスも大手キャリアはMVNO事業者へ提供しておらず、格安SIMでは海外データ通信ができません。

そんな中で、やはりワイモバイルだけは海外でのデータ通信が利用可能、しかも「ソフトバンク海外パケットし放題」という定額サービスを利用することができます。

サブブランドのまとめ

メリット

通信速度が速い

サブブランドの最大の特徴は他の格安SIMと比べて「圧倒的に速度が速い!」というのがあります。

これはサブブランドは資本力が強い(お金持ち)ということもありますが、そもそもがUQモバイルもワイモバイルも通信事業を行っており限られた回線の資源に対して利用者の通信容量を制御(速度の調整など)のノウハウを持っており、他のMVNO事業者よりも運用が上手いという理由が挙げられます。

ワイモバイルはソフトバンクそのものだし、UQモバイルもauから回線を借りているMVNO事業者と言えどもUQモバイルは自社の回線サービス「WiMAX2+」の回線設備をauへ貸し出しており、お互いにMNOでありMVNOであるという関係があります。

つまり、資本力はもちろんの事、回線の運用を知り尽くしている強みとして、他の格安SIMよりも回線速度を速く維持できる、と言えます。

サブブランドの圧倒的な回線速度については前回記事を参考にしてください。

実店舗によるサポートが充実

UQモバイルもワイモバイルも、実店舗が全国に展開しており、実店舗でサポートを受けることができます。

ネットでの契約が不安・スマホの設定が不安・スマホの使い方がわからない・スマホが壊れた、などの場合に実店舗があると安心です。

サブブランは格安SIMの中でも楽天モバイル・イオンモバイルと並び実店舗が充実しています。

格安SIMブランド 店舗名 店舗数
サブブランド UQモバイル UQスポット 約170店舗
ワイモバイル ワイモバイルショップ

約1,070店舗
参考 イオンモバイル イオン店舗内併設 約200店舗
楽天モバイル 楽天モバイルショップ 約40店舗

大手キャリアと同じサービス

「格安SIMは大手キャリアと使い勝手が同じか?」と考える場合、「大手キャリアで使っているサービスは何?」をはっきりさせなければなりません。

この場合、大手キャリアで利用可能な以下のサービスにおいては格安SIMでは注意する必要があり、サブブランドは他の格安SIMよりサービスレベルが上です。

サービス名称 サブブランド その他格安SIM
UQモバイル ワイモバイル
通信速度 大手キャリア同等に速い 混雑時間帯の動画視聴は難しい
通話定額(完全かけ放題) 不可
スーパーだれとでも定額(月額1,000円)
不可
MMS(携帯キャリアメール)サービス 利用可
(月額200円)
利用可
(無料)
利用不可
LINE年齢認証 不可 LINEモバイルは可
それ以外不可
携帯キャリア決済サービス 不可
ワイモバイルまとめて支払
不可
海外データ通信 不可
海外パケットし放題
不可

これらのサービスが必要な方であれば、サービスを提供できている格安SIMは多くない、ということになります。

大手キャリアより安くなる

このように、大手キャリアと近い存在であり、またそもそもが通信事業者である強みとして、大手キャリアとほぼ同じ品質やサービスを提供できるのがサブキャリアです。

そして、それでいながら携帯利用料金は大手キャリアのほぼ半分という格安の通信サービスを提供しています。

実際にサブブランドのスマホ料金を大手キャリアと比較してみましょう。

完全通話定額での料金比較

まず、音声通話の回数も時間も多い方向けへ「完全かけ放題」での料金比較をしてみます。

格安SIMで「完全かけ放題」を提供しているのはワイモバイルだけであり、ワイモバイルとソフトバンクを比較しますが、ドコモ・auの料金体系もソフトバンクと横並びです。

費用 ワイモバイル ソフトバンク
スマホプランM データ定額(5GB)
月額基本料金 1年目 3,980円(※1) 8,000円

  • 通話定額:2,700円
  • ウェブ使用料:300円
  • データ定額(5GB):5,000円
2年目 4,980円(※1)
音声通話 完全かけ放題
月間データ量 6GB 5GB
2年間の通信費総額 107,520円
大手キャリアの56%
192,000円

(※1)スーパーだれとでも定額オプション(月額1,000円)を含む

「完全かけ放題」かつデータ容量5GB程度、での比較において、サブブランドは大手キャリアの約半分(56%)の料金となります。

5分かけ放題プランでの比較

次に、大手キャリアでも採用されてきた「5分かけ放題」での比較です。

UQモバイルは「おしゃべりプラン」で5分かけ放題を標準提供し、ワイモバイルは「スマホプラン」でこちらは10分かけ放題を提供しています。

費用 UQモバイル ワイモバイル ソフトバンク
おしゃべりプランM スマホプランM データ定額(5GB)
月額基本料金 1年目 2,980円 7,000円

  • 通話定額ライト:1,700円
  • ウェブ使用料:300円
  • データ定額(5GB):5,000円
2年目 3,980円
音声通話 5分かけ放題 10分かけ放題 5分かけ放題
月間データ量 6GB 5GB
2年間の通信費総額 83,520円
大手キャリアの47%
168,000円

「5分かけ放題/10分かけ放題」での比較においては、サブブランドは大手キャリアの半分以下(47%)の料金となります。

デメリット

サブキャリアには、他のMVNO事業者が提供している格安SIMに比べてデメリットもあります。

2年契約自動更新型

多くの格安SIM(MVNO事業者)の優れた特徴として、「契約の縛りが無い・緩い」というのがあります。

大手キャリアだと多くの場合は「2年契約自動更新型」の契約であり、2年間の継続利用と2年ごとの契約自動更新によって契約解除料(違約金)なしに解約するのが難しい状況です。

格安SIM(MVNO事業者)の場合、多くの料金プランではこの契約条件が緩い、またはプランによっては「契約期間がない」のが一般的です。

ですが、サブブランドは大手キャリアと変わらない品質・サービスを提供している一方で、主力となる料金プランにおいては大手キャリアと同じ「2年契約自動更新型」の契約形態が一般的です。

乗換ガイド(2)まとめ

格安SIMはMVNOとサブブランドを分けてみる

現在、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)をご利用の方で、「格安SIMへの乗換って大丈夫なの?」と思っている方は、乗換先の候補として「サブブランド」を検討してみてはどうでしょうか?

サブブランドの特徴としては「大手キャリアと変わらない品質・サービス」と言えます。

それでいて、毎月のスマホ代は大手キャリアの半分程度になります。

「今のサービスはそのまま使いたいけれど、もう少しスマホ代安くならないかな?」と考えている方には、サブブランドの格安SIMはもっともおすすめの格安SIMとなります。

格安SIMにはかゆいところに手が届くサービスが満載

「大手キャリアと同じサービスで料金が半額ならサブブランドでいいじゃないか!」となりそうですが、サブブランド以外の格安SIMは、大手キャリアと同じサービスが提供できない分、大手キャリアやサブブランドにはない魅力的なサービスを沢山導入しています。

スマホ代金が安くなることを目的として格安SIMを検討している方は、まずこの記事で「乗換先の有力候補はサブキャリアだな」と気に止めてもらい、さらに次回以降の記事で格安SIMの多彩なサービスを見て検討してみてください。

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