- 本記事は2020年12月3日のahamo(アハモ)発表時の会見内容を記事としています。
- このため、サービス提供価格は会見時の内容に合わせて「3,278円(税抜き2,980円)」で表記しています。
- 実際にはサービス提供開始時に「2,970円(税込み)」と提供価格が改訂されています。
- 会見時の発表内容からはサービス内容も変わっており、最新サービスについてはこちらの記事を参照してください。
2020年12月3日、NTTドコモは新料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表しました。
「月額3,278円で20GB/月、5分かけ放題」で「事務手数料なし」のシンプルプラン、かなり衝撃は大きいです。
これ、au(KDDI)やソフトバンクだけでなく、MVNO(格安SIM)や楽天モバイルはどうするんでしょう?
この記事では、ドコモ新料金プラン「ahamo(アハモ)」のプラン詳細と、他社比較を行っていきます。
ドコモブランド新料金プラン「ahamo(アハモ)」
新料金プラン「ahamo(アハモ)」ドコモブランドより
ドコモが本日(2020年12月3日)発表した新料金プランは「amaho(アハモ)」、サブブランドではなくドコモブランドでの提供となります。
ドコモでは従来の「ギガホ」「ギガライト」をPremier(プレミア)と位置付け、新料金は今後発表。
そして同じくドコモブランとして新プラン「amaho(アハモ)」を発表しました。
新料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表 | NTTドコモ
ドコモのリリース文の冒頭は以下のようになっています。
ahamoは料金やサービス内容について、しっかり納得してご契約いただくことをめざした料金プランです。そうしたコンセプトに基づき、新規契約事務手数料やMNP転出手数料、細かい割引の条件などを極力なくしたシンプルな料金プランといたしました。
また、ahamoは実店舗ではなく、オンラインで受付いたします。新規契約の手続きは専用のWEBサイトで受付いたします。契約後も、専用のアプリでデータ利用量や料金の確認、各種お手続きなどができます。また、操作やサービスについて不明なことがあれば、WEBサイトで簡単に調べることができ、チャットでのお問合わせもサポートいたしますので、安心してご利用いただけます。
月間データ容量は20GBまでご利用いただくことができ、20GB超過後でも最大1Mbpsの通信速度でご利用いただけます。また、この20GBの月間データ容量は、海外82の国々・地域でも追加料金なくご利用いただけます。これにより、渡航先でも面倒な手続きなく、各種インターネットサービスをご利用いただけます。加えて、5分間までの国内通話が何度でも無料※1※2でご利用いただけます。
ネットワークはドコモの高品質なネットワークをご利用いただけます。また4Gネットワークだけでなく5Gネットワークにも対応いたしますので、高速・大容量のドコモの瞬速5GTMをahamoでもご体験いただけます。
受付拠点や提供サービスの絞込みをおこなうことで効率化を図り、これらのサービスを月額3,278円(税抜)でご提供します。
月間データ容量は、必要に応じて1GBあたり500円(税抜)で追加することができます。
また、通話を多くされるお客さまには、月額1,100円(税抜)で国内通話がかけ放題※2になる、かけ放題オプションをご用意いたします。提供開始に先立ち、本日より提供開始日の前日まで先行エントリーを受付いたします。専用サイトから電話番号とメールアドレスをご登録いただき、提供開始後にahamoをご契約いただくことでdポイント(期間・用途限定)3,000ポイントを進呈いたします。
ahamoは、デジタルネイティブ世代に寄り添い、一緒に成長していくことをコンセプトに、ニューノーマル時代のスタンダードとなる料金プランとして、多くのお客さまにご利用いただくことをめざしてまいります。
- 5分を経過した場合、30秒ごとに20円の通話料がかかります。
- 「SMS」、(0570)(0180)などの他社接続サービス、(188)(189)の特番、番号案内、衛星電話などへの発信は、別途料金がかかります。
また、同日(2020年12月3日)オンラインでの新プラン発表が行われています。
本リリース文、および当日(2020年12月3日)に開催されたオンライン発表会と質疑応答の内容より、ドコモ新プラン「ahamo(アハモ)」のプラン内容をまとめていきます。
月額3,278円で20GBと5分カケホ
月額3,278円でデータ通信料量20GBと5分かけ放題が標準装備です。
月額3,278円はキャンペーン価格や割引適用後価格ではなく、標準料金として設定されています。
この月額3,278円の中で、毎月20GBまでのデータ通信と5分かけ放題が標準装備となっています。
プラス1,000円で「国内完全かけ放題」
新料金プラン「ahamo(アハモ)」は標準で5分かけ放題を装備しています。
また、月額1,100円の追加オプションによって「国内完全かけ放題」にすることもできます。
- 月額3,278円(税抜き)で月20GB/5分かけ放題
- +1,000円で国内通話かけ放題オプション
- 事務手数料・解約手数料・MNP転出手数料なし
- 期間限定ではなずっとこの料金
20GB超過後も1Mbps、チャージは1GB/500円と安い!
20GB超過後は低速通信に速度制限されますが、低速通信でも通信速度は1Mbpsと比較的高速です。
もちろん、データ通信容量を追加チャージすることで低速通信を解除し高速通信を復活させることができます。
そして、その追加チャージも「1GB=550円」と最安クラスです。
- 20GB超過後も通信速度1Mbps
- 追加チャージは「1GB=550円」と業界最安クラス
4Gはもちろん、5G通信サービスも利用できる
新料金プラン「ahamo(アハモ)」は全国をカバーする「4G LTE」エリアでの利用に加え、今後拡大していくドコモの5G通信サービスも利用可能です。
追加料金・専用プランなどはなく「月額3,278円のahamo(アハモ)プランで5G通信も利用可」となります。
「ahamo(アハモ)」が利用可能な通信は「4Gおよび5G」となり、3G(FOMA)通信は利用できません。
- 4G通信に加えて5G通信標準対応
- 3G通信(FOMA)は利用できない
海外データ通信コミ、まずは82か国から
新料金プラン「ahamo(アハモ)」は海外でのデータ通信もコミです。
毎月のデータ通信容量20GBは国内での利用分と海外での利用分が含まれています。
つまり「ahamo(アハモ)」の「月20GB」は「国内・海外合わせて月20GB」というプランになります。
海外82の国・地域
「ahamo(アハモ)」は海外82の国・地域で使えます。
ドコモの海外ローミングサービス「WORLD WING」では海外200以上の国・地域で使えますが、「ahamo(アハモ)」では「3G通信は使えない」という制限により82か国・地域になっているのかもしれません。
長期滞在には対応できない
「ahamo(アハモ)」の海外ローミングサービスは1回のローミング期間が最大15日となります。
つまり、1回の海外滞在期間が15日を超えるといったんデータ通信が速度制限されます(制限内容は不明)。
この場合、いったん日本国内に戻ることで再度利用可能となります。
- 海外82の国・地域(4G/5Gエリア)でも利用可能
- 国内・海外での利用合わせて月20GB
- 1回の渡航での利用期間は15日間(超過後は速度制限)
dポイントが貯まる・使える、d払いもできる
新料金プラン「ahamo(アハモ)」では、従来プランと同じように「dポイント」サービスの利用も可能。
そして従来プランと同じように「d払い」も利用することができます。
- 料金支払いによりdポイントが貯まる・使える
- d払いも使える
2021年3月スタート、先行エントリーキャンペーンも実施
新料金プラン「ahamo(アハモ)」は2021年3月スタートとなります。
新プラン開始にあわせて、本日(2020年12月3日)から「先行エントリーキャンペーン」を開始します。
新プラン「ahamo(アハモ)」への先行エントリー(契約予約)により、dポイント3,000ptがプレゼントされます。
ahamo(アハモ)への移行手続きについて
新プラン「ahamo(アハモ)」へ新規申し込み・他社からの乗換(MNP)の場合は2021年3月以降、専用Webサイトでの手続きとなります。
一方、現在ドコモをご利用の方が新プラン「ahamo(アハモ)」へプラン変更する場合は「乗換」ではなくドコモ内での「プラン変更」となります。
しかし、(システムの都合上)2021年4月いっぱいは手続き方法は「他社からの乗換(MNP)」と同じ手続きとなります(解約金や乗換手数料は不要)。
2021年5月以降は専用Webサイトから簡単にプラン変更できるようになる、とのことです。
スマートフォンの提供
新料金プラン「ahamo(アハモ)」でもスマートフォンとのセット契約(購入)が可能、とのことです。
具体的に「ahamo(アハモ)」とセット契約できるスマートフォンについては、今後発表予定。
「ahamo(アハモ)」はドコモブランド
新料金プラン「ahamo(アハモ)」はドコモのサブブランドではなく、NTTドコモ本体のメインブランド「ドコモ」ブランドとして提供されます。
よって、現在のドコモ利用者は「乗換」ではなく「プラン変更」として新プラン「ahamo(アハモ)」に乗り換えることができます。
なお、ドコモでは「さらに低廉な料金プラン」も検討しており、これをサブブランドと位置付けるがプラン内容については現在のMVNOと一緒に今後考えていく、とのことです。
新料金プラン「ahamo(アハモ)」まとめ
本日の新料金プラン「ahamo(アハモ)」発表会、および直後の質疑応答でわかった内容をまとめます。
ドコモ新料金プラン「ahamo(アハモ)」 | ||
---|---|---|
月額料金 | 3,278円 | |
データ通信 | 基本データ容量 | 20GB/月 ※超過後は1Mbps |
利用可能エリア | 日本国内:4Gエリア/5Gエリア 海外:海外での利用もコミ(国内と合わせて20GBまで) |
|
追加チャージ | 550円/1GBで追加チャージ可能 | |
音声通話 | 標準 | 5分かけ放題標準 ※5分超過後は22円/30秒 ※SMS/他社接続サービス(0570など)は含まず |
オプション | 国内完全かけ放題(1,100円/月) | |
メールサービス | 提供なし(使えない) | |
金融サービス |
|
|
契約・手数料 |
|
「ahamo(アハモ)」のデメリットも知っておこう
このようにドコモ新料金プラン「ahamo(アハモ)」は非常に安くてサービスも充実している良プランです。
au・ソフトバンクのサブブランドだけでなく格安SIM(MVNO)にも打撃を与えそうです。
しかし、デメリット(注意点)もあります。
ドコモでは「ahamo(アハモ)はサブブランドではなくドコモブランドの新プラン」と言っていますが、どう見てもドコモブランドのプラン(ギガホ・ギガライト)とは別ブランドです。
オンライン対応のみ、ショップ対応なし
大前提として「ahamo(アハモ)」は「デジタルネイティブ向けプラン」と定義されています。
申込から各種手続き、サポートまですべてオンライン(Web/アプリ)で完結するサービス、ということです。
従来のドコモプランのようにドコモショプでの手厚いサポートは受けられない、という前提のプランだそうです。
メールサービスは提供されない
ドコモのキャリアメール「〇〇〇@docomo.ne.jp」のサービスは新料金プラン「ahamo(アハモ)」では提供されません。
「ahamo(アハモ)」へ乗り換える(プラン変更)することで、今までお使いになったキャリアメールは解約(使えなくなる)となります。
各種割引サービスの対象外
「ahamo(アハモ)」は従来の割引サービスは適用されません。
※詳細は未発表、順次発表予定とのこと
「みんなドコモ割」「ドコモ光セット割」「ファミリー割引」は割引適用されないし、ドコモ契約回線数にもカウントされません。また家族間通話無料の適用もありません。
なお、割引など詳細のサービスは順次発表とのことです。
たとえば「DAZN for docomo」などの割引適用はどうなる?などの件についても今後順次発表、となります。
契約期間はリセットされる
長期でドコモを契約している方でも「ahamo(アハモ)」にプラン変更することで、ドコモ契約期間がリセットされます。
現在では長期利用者への特典も小さくなっていますが、「契約期間リセット」を嫌がる長期契約者も多いのではないか?と思います。
アンテナピクトが「ahamo」になる
スマホのアンテナピクト(アンテナ表示)が「NTT Docomo」「docomo」などから「ahamo」になります。
実利用においては何も変わりません。
au(KDDI)でもUQモバイル契約だとアンテナピクトが「UQmobile」となり、ソフトバンクでもワイモバイル契約だと「Ymobile」となります。
ドコモでは「ahamo(アハモ)は新プラン、新ブランドではない」と言っていますが、完全にサブブランドを意識した設計となっています。
おそらく、総務大臣が「本体ブランドでの価格を下げろ!」という発言を聞いて、急遽サブブランド戦略から本体(ドコモブランド)での提供に切り替えたのではないでしょうか?
「5Gも利用可」で通話圏外になるスマホがある?
新料金プラン「ahamo(アハモ)」は4G通信に加えて5G通信も使える、ということです。
ドコモの5G契約のSIMを4G用(5G非対応)スマホに刺した場合、VoLTEによる音声通話ができない(圏外)現象が報告されています。
たとえば、iPhone8でドコモ5G契約のSIMを利用した場合にはVoLTE通話ができません。
新料金プラン「ahamo(アハモ)」では、4G(5G非対応)スマホをご利用の場合の対応スマホが懸念されます。
ahamo(アハモ)先行予約キャンペーン
ahamo(アハモ)は2021年3月サービス開始となります。
これに先立ち、ドコモでは「ahamo(アハモ)先行予約キャンペーン」を開始しました。
新規契約・乗換契約・(ドコモからの)プラン変更を対象として、電話番号とメールアドレスを登録することでキャンペーン登録となり、同時に「ahamo(アハモ)」に関するサービス・手続きの案内メールが送られてきます。
先行キャンペー登録後のプラン契約・変更により、dポイント3,000ptがプレゼントされます。
特典 | dポイント3,000pt |
---|---|
実施期間 | 先行エントリー期間:2020年12月3日(木曜)~提供開始日前日 契約対象期間:提供開始日~2021年5月31日(月曜) |
進呈ポイント | dポイント(期間・用途限定) 3,000ポイント |
ポイント進呈日 | 進呈条件を満たした月の翌月15日頃 |
キャンペーンサイト | https://www.ahamobile.jp/#campaign |
進呈条件 | 以下の①~③の全ての条件を満たすこと
|
その他注意事項 |
|
楽天モバイルはどうなる?
楽天モバイルの「UN-LIMIT V(ファイブ)」プラン
楽天モバイルは2020年4月8日にサービス開始した新規参入事業者です。
「日本の携帯代は高すぎる!」というCM通り、「月額3,278円でデータ通信使い放題!通話し放題!」という魅力的なサービスを提供している注目のキャリアです。
楽天モバイルの料金プランは4G/5G対応の「UN-LIMIT V(ファイブ)」ただひとつです。
ドコモ新料金プラン「ahamo(アハモ)」は料金設定・手数料設定などをはじめ、通信・通話サービスでも楽天モバイル「UN-LIMIT V」を強く意識していると思われます。
ahamo(アハモ)」と「UN-LIMIT V」の比較
ドコモ新料金プラン「ahamo(アハモ)」と楽天モバイル「UN-LIMIT V」を比較してみます。
ドコモ 「ahamo(アハモ)」 |
楽天モバイル 「UN-LIMIT V」 |
||
---|---|---|---|
月額料金 | 3,278円 | 3,278円 | |
データ通信 | 基本データ容量 | 20GB/月 ※超過後は1Mbps |
無制限(自社回線エリア) 5GB/月(パートナーエリア) |
利用可能エリア | 日本国内:4Gエリア/5Gエリア 海外:海外での利用もコミ(国内と合わせて20GB/月まで) |
日本国内:4Gエリア/5Gエリア 海外:海外での利用もコミ(海外で2GB/月まで) |
|
追加チャージ | 550円/1GBで追加チャージ可能 | 550円/1GBで追加チャージ可能 | |
音声通話 | 標準 | 5分かけ放題標準 ※5分超過後は22円/30秒 ※SMS/他社接続サービス(0570など)は含まず |
通話無料・SMS無料 ※Rakuten LINK利用時 |
オプション | 国内完全かけ放題(1,100円/月) | 海外かけ放題(980円/月) | |
メールサービス | 提供なし(使えない) | – | |
金融サービス |
|
|
|
契約・手数料 |
|
|
楽天モバイル「UN-LIMIT V」のサービスは「ahamo(アハモ)」に負けていません。
「ahamo(アハモ)」は「月20GB/5分かけ放題/海外利用可で月額3,278円」で話題となっていますが、楽天モバイル「UN-LIMIT V」は「ギガ無制限/通話・SMS完全無料/海外利用コミで月額3,278円」とスペックでは「ahamo(アハモ)」を上回っています。
楽天モバイルはエリア拡大と整備が急務?
料金プランの仕様として楽天モバイル「UN-LIMIT V」は「ahamo(アハモ)」に負けていません。
しかし、ドコモ新プラン「ahamo(アハモ)」の強みは「ドコモのネットワークが使える」という点、これ最強です。
楽天モバイルは2020年4月にゼロから(アンテナゼロから)スタートしたばかりの新キャリアです。
まだまだメリット最大の自社回線エリアも狭くフルサービスが提供できない状態、さらに自社回線エリアにおいてもドコモと比べると繋がりやすさに劣ります。
楽天モバイルでは「2021年夏までに人口カバー率96%予定」とアナウンスしていますが、よりスピードアップが求められると思います。
au(KDDI)はどうなる?
au(KDDI)の20GB新プラン「スマホプラン(V)」
au(KDDI)は2020年10月28日に新プラン「スマホプラン(V)」の提供を発表しました。
au(KDDI)ブランドではなく、子会社UQコミュニケーションズから移管された「UQモバイル」ブランドでの提供となります。
サービスの提供開始は「2021年2月以降」としています。
データ容量20GBで月額3,980円のUQ mobile新料金プラン「スマホプランV」を提供 | KDDI
「ahamo(アハモ)」と「スマホプラン(V)」の比較
ドコモ新料金プラン「ahamo(アハモ)」とUQモバイル「スマホプラン(V)」を比較してみます。
ドコモ 「ahamo(アハモ)」 |
UQモバイル 「スマホプラン(V)」 |
||
---|---|---|---|
月額料金 | 3,278円/月(税抜き) | 3,980円/月(税抜き) | |
データ通信 | 基本データ容量 | 20GB/月 ※超過後は1Mbps |
20GB/月 ※超過後は1Mbps |
利用可能エリア | 日本国内:4Gエリア/5Gエリア 海外:海外での利用もコミ(国内と合わせて20GB/月まで) |
日本国内:4Gエリア 海外:海外での利用不可 |
|
追加チャージ | 550円/1GBで追加チャージ可能 | 500円/500MBで追加チャージ可能 | |
音声通話 | 標準 | 5分かけ放題標準 ※5分超過後は22円/30秒 ※SMS/他社接続サービス(0570など)は含まず |
従量制:22円/30秒 |
オプション | 国内完全かけ放題(1,100円/月) |
|
|
メールサービス | 提供なし(使えない) | 〇〇〇@uqmobile.jp(300円/月) | |
金融サービス |
|
|
|
割引サービス | – |
|
|
契約・手数料 |
|
|
このように、月額料金をはじめとして「スマホプラン(V)」には「ahamo(アハモ)」に対する優位性はないように見えます。
「スマホプラン(S)」が見直される?(妄想)
ここからは妄想です。
おそらくですが、「2021年2月以降に提供」までにプラン内容を「ahamo(アハモ)」に合わせてくるのではないでしょうか?
au(KDDI)がUQモバイルブランドで提供予定の「スマホプラン(V)」は従来プラン「スマホプラン(S/R)」の上位プランにあたり、プラン体系は以下のようになっています。
スマホプランS | スマホプランR | スマホプランV | ||
---|---|---|---|---|
各種割引適用前の料金 | 1,980円 | 3,278円 | 3,980円 | |
データ容量 | 3GB | 10GB | 20GB | |
超過時速度 | 最大300Kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps | |
UQ家族割 | 2回線目以降の月額割引-500円 | |||
UQ家族割適用時の月額料金 | 1,628円 | 2,480円 | 3,480円 | |
通話オプション | 通話パック(60分/月) | 500円(最大60分/月の国内通話が定額) | ||
かけ放題(10分/回) | 700円(1回あたり10分以内の国内通話がかけ放題) | |||
かけ放題(24時間いつでも) | 1,700円 (国内通話がかけ放題) |
この中で月20GBプランである「スマホプラン(V)」の月額3,980円は「ahamo(アハモ)」に対する優位性がありません。
まず、料金は「ahamo(アハモ)」に合わせてくるでしょう。
そうなると「スマホプラン(R)」の「月額3,278円で10GB」プランと価格がぶつかることになり、結果として「スマホプラン(S)」「スマホプラン(R)」も価格が下がってくると思われます。
例えばこんな感じ(妄想ですよ)
スマホプランS | スマホプランR | スマホプランV | ||
---|---|---|---|---|
各種割引適用前の料金 | ⇒ 1,628円 |
⇒ 2,480円 |
⇒ 3,278円 |
|
データ容量 | 3GB | 10GB | 20GB | |
超過時速度 | 最大300Kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps | |
UQ家族割 | 2回線目以降の月額割引-500円 | |||
UQ家族割適用時の月額料金 | ⇒ 980円 |
⇒ 1,980円 |
⇒ 2,480円 |
|
通話オプション | 通話パック(60分/月) | 500円(最大60分/月の国内通話が定額) | ||
かけ放題(10分/回) | 700円(1回あたり10分以内の国内通話がかけ放題) | |||
かけ放題(24時間いつでも) | 1,700円 (国内通話がかけ放題) |
こんな「スマホプラン」の料金体系になれば、まだまだスマホプランも戦えるように感じます。
「20GBもいらない!」という人達は「スマホプラン(S)」「スマホプラン(R)」に流れてくるでしょう。
また「ahamo(アハモ)」には割引サービスがないので、複数回線契約でUQモバイルの「UQ家族割」が適用されることで「家族みんなでUQモバイル」が進むかもしれません。
KDDI(au)のマルチブランド戦略
KDDI(au)ではUQモバイルの他にも資本関係のある通信事業者を持ち、携帯電話事業に関するマルチブランド戦略を進めています。
まず、大手通信事業者として老舗であるビッグローブ株式会社を2017年に子会社とし、同社が提供している格安SIMサービスであるBIGLOBEモバイルがあります。
BIGLOBEモバイルはもともとドコモ回線を使ったサービスを提供していましたが、KDDI(au)との資本関係により現在ではau回線を使ったサービスも提供、しかも両回線サービスを比べても当然ながら「au回線サービス」の方が通信速度の速い快適なサービスとなっています。
また、KDDI(au)は2020年11月2日にMVNO専門会社「KDDI Digital Life」を設立しています。
au(メインブランド) | KDDI |
UQモバイル(サブブランド) | KDDI |
BIGLOBEモバイル | ビッグローブ株式会社 |
J:COMモバイル | J:COM |
サービス開始予定 | KDDI Degial Life社 |
ソフトバンクはどうなる?
ソフトバンクの20GB新プラン「シンプル20」
ソフトバンクは2020年10月28日に新プラン「シンプル20」の提供を発表しました。
ソフトバンクブランドではなく、「ワイモバイル」ブランドでの提供となります。
サービスの提供開始は「2020年12月下旬」としています。
ahamo(アハモ)」と「スマホプラン(V)」の比較
ドコモ新料金プラン「ahamo(アハモ)」とワイモバイル「シンプル20」を比較してみます。
ドコモ 「ahamo(アハモ)」 |
ワイモバイル 「シンプル20」 |
||
---|---|---|---|
月額料金 | 3,278円/月(税抜き) | 4,480円/月(税抜き) | |
データ通信 | 基本データ容量 | 20GB/月 ※超過後は1Mbps |
20GB/月 ※超過後は1Mbps |
利用可能エリア | 日本国内:4Gエリア/5Gエリア 海外:海外での利用もコミ(国内と合わせて20GB/月まで) |
日本国内:4Gエリア 海外:海外での利用不可 |
|
追加チャージ | 550円/1GBで追加チャージ可能 | 500円/500MBで追加チャージ可能 | |
音声通話 | 標準 | 5分かけ放題標準 ※5分超過後は22円/30秒 ※SMS/他社接続サービス(0570など)は含まず |
10分かけ放題標準 ※5分超過後は22円/30秒 ※SMS/他社接続サービス(0570など)は含まず |
オプション | 国内完全かけ放題(1,100円/月) |
|
|
メールサービス | 提供なし(使えない) | キャリアメール標準 | |
金融サービス |
|
|
|
割引サービス | – | – | |
契約・手数料 |
|
|
このように、月額料金をはじめとして「シンプル20」には「ahamo(アハモ)」に対する優位性はないように見えます。
スマホベーシックプランが見直される?
ここからは妄想です。
おそらくですが、「2020年12月下旬に提供」までにプラン内容を「ahamo(アハモ)」に合わせてくるのではないでしょうか?
ソフトバンクがワイモバイルブランドで提供予定の「シンプル20」とは別に、ワイモバイルには主力料金プラン「スマホベーシックプラン」があり、プラン体系は以下のようになっています。
ソフトバンクのマルチブランド戦略
ソフトバンク(メインブランド) | ソフトバンク |
ワイモバイル(サブブランド) | ソフトバンク |
LINEモバイル | LINE株式会社 |
格安SIM(MVNO)はどうなる?
ドコモ新料金プラン「ahamo(アハモ)」は他社サブブランドだけではなく、むしろ格安SIM(MVNO)への打撃も大きいものと思われます。
もともと、格安SIM(MVNO)は「データ通信が大手キャリアよりも安い」というギガ単価を安くすることで顧客を増やしてきましたが、「ahamo(アハモ)」の「20GBで3,278円」はもはや格安SIMでも対応できないほどのギガ単価になっており、さらに5分かけ放題つきです。
格安SIM(MVNO)のドコモにないサービス
格安SIM(MVNO)は大手キャリア以上に「安くなるサービス(割引)」「便利に使えるサービス」を頑張っています。
たとえば、以下のようなサービスがあります。
独自のサービス | 補足 |
---|---|
家族の囲い込み | 複数回線割引 |
データ通信容量のシェア | 1プラン契約/複数SIMでの利用 |
多彩なデータ通信容量 ※従量制プラン |
使った分だけ支払うプラン |
音声通話だけのサービス | 電話しか使わない層向けサービス |
このような多彩なサービスに積極的にチャレンジしている格安SIM(MVNO)にIIJmioがあります。
最安月額480円からの使っただけ「IIJmio従量制プラン」
IIJでは通常の毎月のデータ通信量が決まっている「通常プラン」のほかに、使った分だけ支払う「従量制プラン」を提供しています。
しかも、通常プランに対して割高になることもない魅力的な料金体系になっています。
まずはその従量制プランの料金を見てみましょう。
従量制プラン | 参考:通常プラン | ||
---|---|---|---|
データ通信 (SMS機能付き) |
音声通話 | ||
~1GB | 480円 | 1,180円 | ミニマムスタートプラン(3GB) データ通信:900円 音声通話:1,600円 |
~2GB | 700円 | 1,400円 | |
~3GB | 900円 | 1,600円 | |
~4GB | 1,100円 | 1,800円 | ライトスタートプラン(6GB) データ通信:1,520円 音声通話:2,220円 |
~5GB | 1,300円 | 2,200円 | |
~6GB | 1,500円 | 2,200円 | |
~7GB | 1,700円 | 2,400円 | ファミリーシェアプラン(12GB) データ通信:2,560円 音声通話:3,260円 |
~8GB | 1,900円 | 2,600円 | |
~9GB | 2,100円 | 2,800円 | |
~10GB | 2,300円 | 3,000円 | |
~11GB | 2,500円 | 3,200円 | |
~12GB | 2,700円 | 3,400円 | |
~13GB | 2,900円 | 3,600円 | |
~14GB | 3,100円 | 3,800円 | |
~15GB | 3,300円 | 4,000円 | |
~16GB | 3,500円 | 4,200円 | |
~17GB | 3,700円 | 4,400円 | |
~18GB | 3,900円 | 4,600円 | |
~19GB | 4,100円 | 4,800円 | |
~20GB | 4,300円 | 5,000円 |
このように、最小で「月に1GBで1,180円(音声通話付き)」から1GB単位での使った分だけ支払う料金プランです。
「ahamo(アハモ)」の発表を受けても「自分はWiFiもあるし月に3GBで十分!」「ほとんど外出しないから1GBで十分!」などの声も多くあります。
このような小容量ユーザーにとっては「ahamo(アハモ)」などのギガ単価が安いというプランよりも小容量から使っただけ支払うプランの方が安くなります。
ただし、IIJの「従量制プラン」だと月10GBで「ahamo(アハモ)」とほぼ同額となることから、従量制プランがもう少し安くなれば十分ニーズのあるプランだと思いますが・・・
まとめ
とにかく安い
このように、ドコモ新料金プラン「ahamo(アハモ)」はとにかく安いです。
サブブランドであるUQモバイルやワイモバイルはもちろんのこと、格安SIM(MVNO)でも太刀打ちできないほどの安さです。
安いだけでなく「5分かけ放題標準」「海外利用標準」とサービスも悪くありません。
ドコモブランではあるけれど注意点も多い
ドコモでは「サブブランドではなくドコモブランドでの新料金プラン」と言い張っていますが、どう見てもドコモブランドとは別ブランです。
サービスの全貌が発表されたわけではありませんが、ドコモの割引をはじめとして多くのサービスの対象外となっています。
「ahamo(アハモ)」は確かに安くて良い料金プランですが、現在ドコモをお使いの方はデメリットについても知っておく必要があります。
- 割引サービス対象外、契約回線数にもカウントしない
- 家族間無料通話の対象にもならない
- キャリアメール「〇〇〇@docomo.ne.jp」は使えない
- ドコモショップでのサポートなし、契約・手続きすべてオンライン
- ドコモ契約年数はリセット
気になるなら先行予約しておこう
そして、「ahamo(アハモ)」が気になるなら、とりあえず先行予約しておきましょう。
先行予約から本契約に至った場合にはdポイント3,000ポイントがプレゼントされます。
また、予約しても本契約しなくてもよいし、「ahamo(アハモ)」が気になるならまずは先行キャンペーンに登録しておきましょう。