UQモバイルとワイモバイルはそれぞれKDDI(au)とソフトバンクが運営する格安スマホサービスのブランドです。
通信品質やサービスレベルはメインブランドと同じでありながら、月額1,600円ほどから使えるという格安プランでの提供になっています。
また、オンライン専門プランとしてahamo(アハモ)・povo・LINEMO(ラインモ)などの低価格プランも登場し格安プランの選択肢が増えてきましたが、UQモバイル・ワイモバイルの魅力は「店舗でもサポートが受けられる」「電話サポートも提供される」という、メインブランドと同じサポート体制が魅力です。
この記事では「UQモバイルとワイモバイルのどちらがいいの?」とお悩みの方を対象に、「お得感」「使い勝手」「付帯サービス」などの面からUQモバイル「くりこしプラン」とワイモバイル「シンプル」を詳しく比較していきます。
UQモバイルとワイモバイルの料金比較
UQモバイルの新プラン「くりこしプラン」とワイモバイルの新プラン「シンプル」は非常によく似た同じようなプランになっています。
音声通話サービスやデータ通信サービスについてもauとソフトバンクのフルサービス同等であり、甲乙つけがたい人気のブランド・プランとなっています。
この章では、この両プランを「料金」の面から「どちらが良い?」を見ていきます。
UQモバイル「くりこしプラン」とワイモバイル「シンプル」」の料金体系
UQモバイル「くりこしプラン」とワイモバイル「シンプル」はどちらも「S/M/L」の3つのプランサイズを提供しており、それぞれ毎月の基本データ容量(ギガ)と月額料金が違います。
この両者の料金体系は以下のようになっています。
比較項目 | UQモバイル くりこしプラン |
ワイモバイル シンプル |
||
---|---|---|---|---|
初期費用 | 3,300円 | 無料 ※オンラインストア利用の場合 |
||
月額料金 | プラン(S) | 1,628円/月 | 2,178円/月 | |
プラン(M) | 2,728円/月 | 3,278円/月 | ||
プラン(L) | 3,828円/月 | 4,158円/月 | ||
データ通信 | プラン(S) | 3GB/月 ※超過後の低速通信速度は300Kbps |
||
プラン(M) | 15GB/月 ※超過後の低速通信速度は1Mbps |
|||
プラン(L) | 25GB/月 ※超過後の低速通信速度は1Mbps |
|||
高速・低速の切替 | アプリで切替可能 | 切替できない | ||
音声通話 | 基本通話料金 | 22円/30秒(従量課金) | ||
無料通話 | 別途オプション
|
|||
割引 | 複数回線割引 | – | 家族割引 ※2回線目以降1,188円/月の割引 | |
光回線 セット割引 |
– | おうち割 ※1,188円/月の割引 ※家族割引との併用不可 |
では、この両者の料金プランについて、費用項目別・サービス別に両社の特徴とお得度を見ていきましょう。
初期費用は「オンラインショップ契約で無料」のワイモバイル
初期費用(契約事務手数料)はどちらも3,300円
料金体系の比較として、まず契約時に必要な事務手数料を見てみましょう。
UQモバイルもワイモバイルも基本的には契約時に初期費用(事務手数料)として3,300円が請求されます。
この初期費用は最初の月額費用請求時に合算して請求されます。
ワイモバイルなら「オンラインショップ契約」で事務手数料無料
UQモバイルもワイモバイルも実店舗を多く設けており、ネット上での契約も実店舗での契約も可能です。
そして、ワイモバイルではネット上での契約(オンラインショップ)であれば初期費用(事務手数料)が無料という料金設定になっています。
実店舗ではなく、ネット上で契約手続きすることで、初期費用(事務手数料)についてはワイモバイルの方が安くすることができます。
月額料金はUQモバイル「くりこしプラン」550円/月も安い!
UQモバイルは月額料金が550円も安い!
UQモバイル「くりこしプラン」とワイモバイル「シンプル」の月額料金を比較すると、UQモバイル「くりこしプラン」の方が月額550円も安く料金設定されています。
ただでさえ安いUQモバイル「くりこしプラン」とワイモバイル「シンプル」の間において、月額550円もの差はとても大きな料金差と言えます。
UQモバイル「くりこしプラン」の安さのカラクリ
このUQモバイルの安さにはカラクリがあります。
UQモバイルは旧プランにおいて「UQ家族割」という複数回線契約時に月額550円を割引してくれる割引サービスがありました。
新プランである「くりこしプラン」では「UQ家族割」は廃止、しかしUQ家族割に相当する月額550円の割引を標準適用したことで、UQモバイル「くりこしプラン」はワイモバイル「シンプル」に対して月額550円もやすくなっています。
複数回線割引「2回線以上ならワイモバイル」どんどん安くなる
2回線以上の契約ならワイモバイル「シンプル」が安くなるカラクリ
一方で、2回線以上の契約であればワイモバイル「シンプル」は複数回線契約「家族割引」の適用によりどんどん安くなっていきます。
UQモバイル「くりこしプラン(S)」とワイモバイル「シンプル(S)」の回線契約数1~4を計算すると、以下のような月額料金合計となります。
契約回線数 | プラン(S)での合計月額料金比較 | |
---|---|---|
UQモバイル くりこしプラン(S) |
ワイモバイル シンプル(S) ※「家族割引」適用後 |
|
1回線 | 1,628円/月 ※550円/月安い |
2,178円/月 |
2回線 | 3,256円/月 | 3,168円/月 ※88円/月安い |
3回線 | 4,884円/月 | 4,158円/月 ※726円/月安い |
4回線 | 6,512円/月 | 5,148円/月 ※1,364円/月安い |
1回線契約ならUQモバイル、2回線以上ならワイモバイルが安くなる
このように「UQモバイルくりこしプランは1回線でも550円/月安い」「2回線以上なら家族割引でワイモバイルがどんどん安くなる」となります。
- 1回線契約ならUQモバイル「くりこしプラン」が550円/月も安い!
- 2回線以上の契約ならワイモバイル「シンプル」がどんどん安くなる
光回線セット割引でワイモバイルでも1回線目から安くなる
光回線セット割「おうち割」
ワイモバイル「シンプル」には光回線「ソフトバンク光」とのセット割引「おうち割」が適用されます。
この「おうち割」により、自宅の光回線をソフトバンク光にしてワイモバイル「シンプル」とセット利用する場合、圧倒的にワイモバイル「シンプル」の方が安くなります。
複数回線割引「家族割引」での比較と同じように、「おうち割」適用時の両社の月額料金を比較してみると、以下のようになります。
契約回線数 | プラン(S)での合計月額料金比較 | |
---|---|---|
UQモバイル くりこしプラン(S) |
ワイモバイル シンプル(S) ※「おうち割」適用後 |
|
1回線 | 1,628円/月 | 990円/月 ※638円/月安い |
2回線 | 3,256円/月 | 3,168円/月 ※1,276円/月安い |
3回線 | 4,884円/月 | 4,158円/月 ※1,914円/月安い |
4回線 | 6,512円/月 | 5,148円/月 ※2,552円/月安い |
光回線セット利用なら1回線でもワイモバイルが安くなる
ワイモバイルのセット割引「おうち割」はソフトバンク光・ソフトバンクエアーのどちらかとセット利用することで、毎月1,188円もの割引をしてくれます。
この「おうち割」は「家族割引」との併用はできませんが、「おうち割」と「家族割引」の違いは「おうち割は1回線目から月額1,188円割引してくれる」という点です。
※「家族割引」では2回線目以降が月額1,188円の割引対象、1回線目は割引対象外
料金比較のまとめ
このように、UQモバイル「くりこしプラン」とワイモバイル「シンプル」の料金プランを比較してみると、同じプランサイズ(S/M/L)でもUQモバイル「くりこしプラン」の方が月額550円も安く料金設定されています。
もともとの月額料金が安いうえに、この月額550円の差は非常に大きいと言えます。
この点で「基本料金はUQモバイル・くりこしプラン」が圧倒的に安い料金体系である、と言えます。
一方で、ワイモバイルでは「家族割引(複数回線割引)」「おうち割(光回線セット割引)」の割引サービスが適用されます。
もしひとりまたは家族で2回線以上ご利用になるなら「家族割引」の適用によりワイモバイル「シンプル」の方がどんどん安くなります。
また、光回線もソフトバンク光・ソフトバンクエアーでセット利用する場合は1回線契約でもワイモバイル「シンプル」の方が安くなります。
- 1回線契約で使うだけならUQモバイル「くりこしプラン」が圧倒的に安い
- 2回線以上の契約ならワイモバイル「シンプル」がどんどん安くなる
- 光回線とセット利用なら1回線でもワイモバイル「シンプル」の方が安くなる
つまり、「UQモバイルくりこしプランは無条件で安い」「ワイモバイルシンプルは条件付き(割引適用)で安い」と使い分けることができます。
UQモバイルとワイモバイルの音声通話サービスを比較
UQモバイル「くりこしプラン」とワイモバイル「シンプル」の音声通話サービスを比較してみます。
標準通話とかけ放題オプション
UQモバイル「くりこしプラン」とワイモバイル「シンプル」の音声通話サービスは以下のようになります。
どちらもかけ放題オプションは別途有料オプションとなっており必要な人だけオプションをつけることで月額料金を安く設定しています。
比較項目 | UQモバイル くりこしプラン |
ワイモバイル シンプル |
||
---|---|---|---|---|
音声通話 | 基本通話料金 | 22円/30秒(従量課金) | ||
無料通話 | 別途オプション
|
標準通話料金
UQモバイル「くりこしプラン」もワイモバイル「シンプル」も標準通話料金は22円/30秒の従量課金となっています。
旧プランでは両者とも標準で無料通話オプションを提供していましたが、新プランではどちらもかけ放題オプションは別途有料となっており、その分基本料金が安くなっています。
かけ放題は別途オプション
UQモバイル「くりこしプラン」のかけ放題オプション
UQモバイル「くりこしプラン」が提供する無料通話オプションは以下の3つです。
かけ放題オプション | 月額料金 | かけ放題 |
---|---|---|
かけ放題(10分/回) | 770円/月 | 1回の通話で最初の10分間の通話料金が無料 ※10分超過後は22円/30秒の従量課金 |
かけ放題(24時間いつでも) | 1,870円/月 | 国内通話完全かけ放題 ※一部無料通話対象外あり |
通話パック | 550円/月 | 一か月間の通話料金総額から2,640円(60分相当)を割引 |
仕事で電話を使う人など、とにかく通話が多い人は完全かけ放題の「かけ放題(24時間いつでも)」がおすすめ。
電話はよく使うけど10分程度の短い通話が多いなら「かけ放題(10分/回)」がおすすめ。
あまり電話はかけないけど、月に数回長電話をするという人には「通話パック」がおすすめです。
ワイモバイル「シンプル」のかけ放題オプション
ワイモバイル「シンプル」が提供する無料通話オプションは以下の2つです。
かけ放題オプション | 月額料金 | かけ放題 |
---|---|---|
だれとでも定額 | 770円/月 | 1回の通話で最初の10分間の通話料金が無料 ※10分超過後は22円/30秒の従量課金 |
スーパーだれとでも定額(S) | 1,870円/月 | 国内通話完全かけ放題 ※一部無料通話対象外あり |
仕事で電話を使う人など、とにかく通話が多い人は完全かけ放題の「スーパーだれとでも定額(S)」がおすすめ。
電話はよく使うけど10分程度の短い通話が多いなら「だれとでも定額」がおすすめ。
何気におトクなUQモバイル「通話パック」
「10分かけ放題」「国内完全かけ放題」の両かけ放題オプションの他、UQモバイルが提供している「通話パック(550円/月)」は何気におトクで使い勝手の良いオプションと言えます。
月額550円(12.5分通話相当)を支払うことで、月の通話料金総額から2,640円(60分通話相当)の割引をしてくれるオプションです。
550円で2,640円の割引なので2,090円もおトク、毎月12.5分以上電話をかける人なら確実に最大2,090円お得になる、という使い勝手の良いオプションです。
「月に12.5分以上(550円相当)は電話を掛ける」「あまり電話しないけど月に何度か長電話をする」という人にピッタリです。
UQモバイルはかけ放題の範囲が広い
無料通話のオプションや月額料金も同じに設定されている両者の無料通話オプションですが、実は無料通話の対象範囲に少し違いがあります。
電話をよく使う人が必須な留守番電話サービスや、仕事で使う場合などの着信転送サービスでの通話について注意が必要です。
通話サービス | UQモバイル | ワイモバイル |
---|---|---|
着信転送 | 無料通話対象 | 無料通話対象外 |
留守録再生 | 無料通話対象 | 無料通話対象外 |
このように、「留守番メッセージを聞く」「着信転送する(転送先への通話)」に対し、UQモバイルのかけ放題オプションでは無料通話対象となっていますが、ワイモバイルのかけ放題オプションでは無料通話対象外となり、標準通話料金が課金されます。
- UQモバイルは留守録メッセージを聞くのも無料通話対象
- UQモバイルは着信転送の転送席への通話料金も無料通話対象
- ワイモバイルだと標準料金(22円/30秒)で課金される
留守番電話や着信転送をよく使う人はUQモバイルのかけ放題オプションの方がお得になると言えます。
ワイモバイルは留守番電話無料
ワイモバイルの2つの留守番電話サービス
電話をよく使う場合に必須となる留守番電話サービスについて、ワイモバイルでは留守番電話サービスが無料提供されます。
ワイモバイルでは無料で使える「留守番電話(無料)」と有料の「留守番電話プラス」という2つの留守番電話サービスを提供しています。
2つの留守番電話サービスの違いは以下の通りになります。
留守番電話サービス | 月額料金 | 録音時間 /録音件数 |
メッセージ保存期間 |
---|---|---|---|
留守番電話(無料) | 無料 | 3分/30件 | 3日間 |
留守番電話プラス | 330円/月 | 3分/100件 | 7日間 |
そのうえで、「留守番電話(無料)」のサービス範囲でよければ無料で留守番電話サービスが使える、ということになります。
UQモバイルの留守番電話サービス
一方、UQモバイルでは留守番電話サービスを「電話基本パック」というセットオプションで提供しています。
通話オプション | 月額料金 | オプション内容 |
---|---|---|
電話基本パック | 418円/月 |
|
月額418円の電話基本パック」には「留守番電話」「三者通話サービス」「迷惑電話撃退サービス」が含まれます。
音声通話サービスの比較まとめ
UQモバイルもワイモバイルも実績のあるVoLTE通話で通話料金も標準的な22円/30秒であり、どちらも同じです。
違いは、仕事で電話を使う人などを対象とした「かけ放題オプション」になります。
どちらも国内完全かけ放題で月額1,870円/月、10分かけ放題で月額770円/月と同じオプション料金となっていますが、無料通話の適用範囲と留守番電話サービスに違いがあります。
UQモバイルは留守電メッセージ再生・着信転送が通話無料、ワイモバイルは留守番電話が無料
UQモバイルのかけ放題オプションは「留守番電話メッセージ再生」や「着信転送の転送先への通話」も無料通話の対象となりますが、ワイモバイルのかけ放題オプションではこれらは無料通話対象外であり標準通話料金(22円/30秒)が課金されます。
一方で、ワイモバイルでは留守番電話サービスが無料提供されるのに対し、UQモバイルでの留守番電話は月額418円の電話基本パックが必要です。
どちらがおトク?は「留守録再生・転送を毎月9.5分以上使う??」
さて、ここで損得勘定ですが、UQモバイルの電話基本パック(月額418円)は通話料金(22円/30秒)で計算すると9.5分相当となります。
つまり、かけ放題オプションを利用する場合に「留守番電話メッセージ再生」や「着信転送」が9.5分以内であればワイモバイルの方がおトクとなり、9.5分以上使うのであればUQモバイルの方がおトク、という計算になります。
多くの場合は留守番電話のメッセージ再生での通話となるでしょうから、自分の使い方を考えて9.5分を目安にどちらが自分にとってお得か、を決めてください。
- UQモバイルは留守録再生・着信転送も通話料無料
- ワイモバイルは留守番電話サービス無料(UQモバイルは418円/月)
- 留守録再生・着信転送が9.5分が損益分岐点
UQモバイルとワイモバイルのデータ通信サービスを比較
UQモバイル「くりこしプラン」とワイモバイル「シンプル」のデータ通信サービスを比較してみます。
まず最初に、この両者の回線品質はどちらも運営元であるau・ソフトバンクと同等であり、どちらも通信速度などの回線品質にはまったく問題がありません。
いわゆるMVNO回線のような、混雑時間帯(お昼・夜)の速度低下なども一切ありません。
UQモバイルとワイモバイルのデータ通信サービスを比較
そのうえで、UQモバイル「くりこしプラン」とワイモバイル「シンプル」のデータ通信サービスは以下のようになっています。
比較項目 | UQモバイル くりこしプラン |
ワイモバイル シンプル |
||
---|---|---|---|---|
月額料金 | プラン(S) | 1,628円/月 | 2,178円/月 | |
プラン(M) | 2,728円/月 | 3,278円/月 | ||
プラン(L) | 3,828円/月 | 4,158円/月 | ||
データ通信 | プラン(S) | 3GB/月 ※超過後の低速通信速度は300Kbps |
||
プラン(M) | 15GB/月 ※超過後の低速通信速度は1Mbps |
|||
プラン(L) | 25GB/月 ※超過後の低速通信速度は1Mbps |
|||
高速・低速の切替 | アプリで切替可能 | 切替できない |
プランごとのデータ通信容量(ギガ)は同じ
ギガ超過後の通信速度制限も同じ
UQモバイル「くりこしプラン」もワイモバイル「シンプル」もそれぞれ「S/M/L」の3つのプランサイズがあり、月間データ容量(ギガ)と月額料金が異なります。
そして、それぞれの月間データ容量を使い切った場合の速度制限(低速通信)での通信速度も違います。
プランサイズ | UQモバイル くりこしプラン |
ワイモバイル シンプル |
---|---|---|
プラン(S) | 3GB/月 ※超過後の低速通信速度は300Kbps |
|
プラン(M) | 15GB/月 ※超過後の通信速度は1Mbps |
|
プラン(L) | 25GB/月 ※超過後の通信速度は1Mbps |
両プランは月間データ容量(ギガ)を使い切った後の速度制限(低速通信)の通信速度も同じです。
注目すべきはプラン(M/L)なら低速通信でも1Mbpsという標準動画の視聴も十分可能なほどの通信速度が出る、という点です。
UQモバイルはアプリで高速通信・低速通信切り替え可能
UQモバイル「くりこしプラン」もワイモバイル「シンプル」も、月間データ通信容量(ギガ)を使い切った後の速度制限(低速通信)でも比較的速い通信速度が出ます。
そして、UQモバイル「くりこしプラン」では、月間データ通信容量(ギガ)を使い切らなくてもアプリで簡単に「高速通信と低速通信の切替」ができます。
そして、低速通信時には高速データ容量(ギガ)を消費しません(低速通信使い放題)。
- UQモバイルはアプリで「高速通信・低速通信」を自由に切替できる
- 「低速通信」では高速ギガを消費しない(低速通信使い放題)
これが何を意味しているか、というと「通常の待ち受けを低速通信に設定しておくことで、高速通信ギガを節約できる」という点です。
プラン(M/L)であれば低速通信でも1Mbpsが出て、この速度が使い放題(高速ギガを消費しない)です。
通常の待ち受けではアプリで「低速通信」に設定しておくことで、普段使いでは全く問題ありません。
動画を視聴したり画像の多いサイトを閲覧するときなどだけアプリで「高速通信」に切り替える、という使い方によって、UQモバイル「くりこしプラン」は高速ギガを節約することができる、言い換えればより容量の少ない料金プランで使える、ということになります。
UQモバイルならアプリで低速通信を切り替えるというひと手間をかけることで、通信費を大幅に節約できる可能性があります。
どちらも余ったギガを翌月繰り越し
UQモバイル「くりこしプラン」は余ったギガの翌月繰り越し対応
毎月の料金プランに応じたデータ通信容量(ギガ)のうち、余ったギガを翌月繰り越ししてくれるサービスはもはや一般的なサービスとなりました。
UQモバイルはサービス開始当初からこの「余ったギガの翌月繰り越し」に対応していましたが、ワイモバイルでは余ったギガの翌月繰り越しができません。
ワイモバイル「シンプル」も余ったギガの繰越に対応(2021/8~)
しかし、ついに2021年8月よりワイモバイル「シンプル」でも余ったギガの翌月繰り越しに対応することになりました。
UQモバイル「くりこしプラン」もワイモバイル「シンプル」も毎月のギガで余った分は無駄なく翌月繰り越しして使うことができます。
UQモバイルは追加チャージも繰越可能
ただし、ワイモバイル「シンプル」では追加チャージしたギガについては翌月繰り越しできず、チャージした日の月末まで有効となります。
一方のUQモバイル「くりこしプラン」では追加チャージしたギガはチャージ日から90日間有効と、追加チャージ分も無駄なく使うことができます。
- UQモバイルは余ったギガを翌月繰り越しできる
- ワイモバイルも2021年8月より翌月繰り越しに対応
- UQモバイルは追加チャージも繰越できるがワイモバイルはできない
低速通信をうまく使うならUQモバイルが使い勝手が良い
- UQモバイルならアプリで「高速通信・低速通信」を自由に切替できる
- 通常待ち受けを低速通信にしておけば高速ギガを消費しない
- 手間を惜しまないならUQモバイルはギガをとことん節約できる
ワイモバイルなら海外パケットし放題が使える
海外旅行でデータ通信するならどうする?
ちょっと海外旅行に行ったときに現地でもスマホを使う場合、データ通信をするためには以下のどちらかの方法が使えます。
- 現地でプリペイドSIMを購入する
- キャリア(UQモバイルやワイモバイル)のローミングサービスを利用する
現地でプリペイドSIMを購入する方法は非常に安くで現地(海外)でのデータ通信サービスを利用することができるし、現在はほとんどの渡航先で空港などで現地のプリペイドSIMを購入することができます。
一方でプリペイドSIMのようにスマホにSIMを差し替えて設定変更しなくても、今使っているスマホ回線でそのまま海外のローミングサービスを利用する手もあります。
前者は「安く使える」後者は「手軽に使える」というメリット・デメリットになります。
UQモバイル「くりこしプラン」は海外データローミングできない
まずUQモバイル「くりこしプラン」は海外でのデータローミングサービスを提供していません。
UQモバイルをご利用の場合は現地でプリペイドSIMを購入するしか方法がありません。
ワイモバイルは「海外パケットし放題」が使える
一方、ワイモバイル「シンプル」は海外でのローミングサービスを提供しており、使っているスマホそのままで海外でもデータ通信サービスが利用できます。
しかも、海外ローミングでの定額パケットサービスである「海外パケットし放題」が利用可能で、どんなにデータ通信しても上限2,980円/日でデータ通信サービスが利用できます。
1日最大2,980円であれば、料金的には現地でプリペイドSIMを購入したほうが(おそらく)安くなりますが、ローミングサービスなら手軽に使えて「海外パケットし放題」で定額となる点が魅力です。
- ワイモバイル「シンプル」は海外パケ放題(ローミングサービス)が使える
だけど「とにかく海外で手軽に使いたい」人にはワイモバイルおすすめです。
データ通信サービスの比較まとめ
- UQモバイルは低速通信(ギガを消費しない)をうまく使ってギガを節約できる
- ワイモバイルは海外パケ放題が使える
つまり、「アプリで低速通信をうまく使いギガを節約したい」という人はUQモバイルがおトク、「海外でお手軽にデータ通信したい」という人にはワイモバイルが使い勝手が良い、ということになります。
それ以外の人にとっては、どちらのデータ通信サービスも十分満足できる高品質なデータ通信サービスと言えます。
UQモバイルとワイモバイルの付帯サービスを比較
ワイモバイルならキャリアメールアドレス無料
ガラケー時代は必須だった携帯メールアドレスですが、今はGmailなどのフリーメールが主流となりあまり必要とされるサービスではなくなってきました。
ただ、それでもメールの相手がガラケーを使っている方に多い、特定の会員サイトでキャリアメールしか認められない、などの状況もあり、現在でも一定のニーズがあります。
UQモバイルもワイモバイルもキャリアメールを提供しており、必要であれば利用することができます。
メールアドレス | 月額料金 | |
---|---|---|
UQモバイル | uqmobile.jp | 220円/月 |
ワイモバイル | ymobile.ne.jp | 無料 |
ワイモバイルは標準(無料)でキャリアメール(ymobile.ne.jp)が提供されます。
UQモバイルの場合は必要に応じてオプション利用(月額220円)することができます。
公衆無線LAN(Wi-Fi)サービス
UQモバイルもワイモバイルも、街中で利用できる公衆無線LANサービスを無料で提供しています。
UQモバイルは「ギガ像フリープラン」、ワイモバイルは「ソフトバンクWi-Fi」を提供、どちらも契約者なら無料で使うことができます。
UQモバイル「au Wi-Fiスポット」スタンダードモードが無料
UQモバイルでは一定条件のもとで「au Wi-Fiスポット」を無料利用することができます。
「au Wi-Fiスポット」には「スタンダードモード」と「セキュリティモード」があります。
UQモバイルのスマホで「au Pay」アプリの利用登録(残高登録ができる状態)することで「au Wi-Fi スポット・スタンダードモード」での無料利用ができるようになります。
UQモバイル「ギガ像フリープラン」はもはや使い物にならない
UQモバイルでは従来より「ギガ像フリープラン」を提供していました。
しかし「ギガ像フリープラン」はたびたび改悪され、現在は地方自治体が提供するWi-Fiや地方の地元商店街などが提供するフリーWi-Fiのみの利用となってしまいました。
「ギガ像フリープラン」はもはや使い物になりません。
ワイモバイル「ソフトバンクWi-Fi」
ワイモバイル契約者はソフトバンクが提供している「ソフトバンクWi-Fi」が無料利用できます。
ワイモバイルの契約SIMを挿したスマホで利用可能なサービスで、東海道新幹線(東京・新大阪間)の車内でも利用できるサービスです。
使えるスポットや使い勝手は「ソフトバンクWi-Fi」
UQモバイルの「au Wi-Fiスポット」もワイモバイルの「ソフトバンクWi-Fi」もどちらも同じくらいのサービスです。
ただし、「ソフトバンクWi-Fi」がワイモバイル契約者ならすぐに使えるのに対し、「au Wi-Fi」は「au Pay」の利用登録が必要(無料)という、ちょっとひと手間が必要という点が異なるくらいです。
持ち込み端末の補償サービス
「SIMのみ契約」と「スマホセット契約」
UQモバイルもワイモバイルも「通信契約のみ(SIMのみ)契約」と「スマホセットでの契約」をすることができます
スマホセット契約の場合には購入時(契約時)に任意でスマホ端末の補償サービスに加入することができます。
SIMのみ契約の場合にはご利用になるスマホ端末は自分で用意することになります(持ち込み端末)。
UQモバイルなら持ち込み端末の補償サービスを提供
そして、UQモバイルでは「SIMのみ契約」の場合において、持ち込み端末を補償してくれる「つながる端末補償」というサービスを提供しています。
UQモバイルで購入した端末でなくても、毎月の保険料を支払うことで持ち込み端末の故障・破損などを補償してくれるサービスです。
ドコモ・au・ソフトバンクなどの大手キャリで購入したスマホをそのままUQモバイルでも使いたい、という場合などに便利で安心なサービスになります。
付帯サービスの比較まとめ
UQモバイルとワイモバイルの付帯サービスを4つの項目で比較してみました。
比較結果は以下のようになります。
付帯サービス | UQモバイル | ワイモバイル |
---|---|---|
キャリア決済サービス | auかんたん決済 | ワイモバイルまとめて支払い ソフトバンクまとめて支払い |
キャリアメール | uqmobaile.jp ※月額380円 |
ymobile.jp ※無料 |
公衆無線LANサービス | au Wi-Fi ※無料(au Pay登録が必要) |
ソフトバンクWi-Fi ※無料 |
持込端末補償サービス | つながる端末補償 ※月額550円 |
– |
しかし、今はUQモバイル「auかんたん決済」もフルサービスとなったことで、両社の付帯サービスに遜色はありません。
UQモバイル「くりこしプラン」とワイモバイル「シンプル」比較総まとめ
UQモバイル「くりこしプラン」とワイモバイル「シンプル」の違いを比較してきました。
当然ながら小さな違いは多いですが、「料金」「音声通話」「データ通信」について両者の違いをまとめてみます。
費用 | 初期費用 | どちらも事務手数料3,300円 ただしワイモバイルはオンライン契約なら無料 |
---|---|---|
月額費用 | 同じプランサイズ(S/M/L)でUQモバイルが550円/月も安い | |
割引 | 2回線以上契約なら「家族割引」でワイモバイルが安くなる 光回線セット割引「おうち割」で1回線でもワイモバイルが安くなる |
|
音声通話 | 通話料金 | 22円/30秒 ※無料通話は別途オプション |
無料通話 オプション |
UQモバイルは「留守録再生」「着信転送」も無料通話対象 |
|
留守番電話 | ワイモバイルは留守番電話サービスが無料 ※UQモバイルは418円/月 |
|
データ 通信 |
ギガ 超過時 |
UQモバイルはアプリで「高速・低速」の切替可能 |
海外利用 | ワイモバイルは「海外パケットし放題」利用可能 ※UQモバイルは海外利用不可 |
特に大きな検討事項となる「費用」について、以下のようにまとめることができます。
- UQモバイルの方が基本料金が安くなる(550円/月も安い!)
- 割引適用でワイモバイルの方が安くなる
⇒ 「家族割引(複数回線契約」で2回線以上でどんどん安くなる
⇒ 「おうち割(光回線セット割)」で1回線でも安くなる
つまり「無条件で安いUQモバイル」と「割引適用でさらに安くなるワイモバイル」という構図になります。
UQモバイルを選ぶべき人は?
一人で使う
一人で(1回線契約で)使うならUQモバイル「くりこしプラン」を選ぶべきです。
3GB/月のプラン(S)が月額1,628円で使え、これはワイモバイル「シンプル(S)」より月額550円も安く使えます。
手間を惜しまずギガ節約
UQモバイル「くりこしプラン」は高速通信と低速通信(300Kbps~1Mbps)をアプリでいつでも切り替えることができます。
そして、使い勝手の良い低速通信は高速通信ギガを消費しません(低速通信使い放題)。
通常の待ち受け状態では「低速通信」に設定しておき、高速通信が必要なときだけアプリで「高速通信」に切り替える、という使い方をすることで今までよりずっと小さい(安い)プランで使えることが期待できます。
ギガ節約にひと手間を惜しまない!という人はUQモバイル「くりこしプラン」の使い勝手の良さはおすすめです。
ワイモバイルを選ぶべき人は?
2回線以上契約する人
一人で・家族で複数回線を契約するならワイモバイル「シンプル」をおすすめします。
ワイモバイル「シンプル」なら複数回線割引「家族割引」の適用により、2回線目以降は月額1,188円もの割引が適用されます。
2回線以上契約するなら「家族割引」の適用によりワイモバイル「シンプル」の方がどんどん安くなっていきます。
光回線とセットで使う人
光回線も検討しているなら、ソフトバンク光・ソフトバンクエアーとセット利用で「おうち割」が適用されます。
セット割引「おうち割」により、1回線目から月額1,188円もの割引が適用され、1回線でもワイモバイル「シンプル」の方が安くなります。
ヤフオクやPayPayのヘビーユーザー
ワイモバイルの大きな魅力の一つがYahoo!JAPAN連携サービスです。
ワイモバイル契約者なら「Yahoo!プレミアム for Y!mobile」が標準適用され、Yahoo!JAPANプレミアム(月額508円)と同等サービスを受けることができます。
キャッシュレスでPayPayを使っている人やヤフオクの利用が多い人など、Yahoo!JAPANのサービスをよく利用する人にはワイモバイルがおすすめです。