GMOとくとくBBはさまざまな通信サービスを提供しており、また相当数の契約者を抱える大手プロバイダーです。
しかしSNS上では「GMOとくとくBBはわかりづらい!」「だまされた!」などの口コミも多く見受けられます。
利用者が多いから様々な状況の人もいて、そして口コミも多いのかな?と思いますが、実態はどうなのでしょうか?
この記事ではGMO光アクセスのキャンペーンページ(集客)から申し込み・契約までの流れを確認し、本当にGMO光アクセス(GMOとくとくBB)は「面倒」「ワナがある」のか?を検証してみます。
GMO光アクセス(とくとくBB)の契約期間と解約時違約金
GMO光アクセスのキャンペーンページには「契約期間の縛りなし!解約違約金0円!」と大きく掲示されています。
通信サービス契約時のもっとも大きな確認事項なので、まずは「契約縛りなし!解約違約金0円!」を検証していきましょう。
実はこれ、半分本当で半分ウソです。
GMO光アクセスの契約期間(サービス特約規定)
GMO光アクセスを提供するGMOとくとくBBはさまざまな通信サービスを提供しており、そのサービス契約に関する基本契約情報を「GMOとくとくBB会員規約」として定めています。
その中にGMO光アクセスの契約に関する「GMO光アクセスサービス特約」がGMO光アクセスの契約約款となります。
GMOとくとくBB「GMO光アクセス」サービス特約 | GMOインターネット
GMOとくとくBB会員規約の「GMO光アクセスサービス特約」には以下の記載があります。
第10条
1.原規約第8条に関わらず、利用契約は、定期契約となります。定期契約の契約期間は、契約開始日が属する月及びその翌月を起算月として、24カ月となります。
2.契約者は、前項の定期利用契約の契約期間満了と同時に利用契約を終了させる場合は、その満了月中に、利用契約を解除する必要があります。ただし、事業者変更(転出)の場合においては、第11条に基づく利用者による事業者変更承諾番号の払い出しの申請及び当社によるその払い出しを経て事業者変更(転出)に必要な手続きが完了した日の前暦日が属する暦月の末日をもって、利用契約(卸役務利用サービスに係る部分)が終了します。契約者がその満了月中にかかる解除を行わなかった場合又はその満了月中に事業者変更(転出)により本サービス契約(卸役務利用サービスに係る部分)が終了しなかった場合は、その満了月中の翌月初日に定期利用契約は自動的に更新されます。更新後の定期利用契約の契約期間は、直前の定期利用契約の満了月の翌月初日から起算して、24カ月です。
3.前項の規定は、前項に基づき更新された利用契約の満了月が到来する都度、同様に適用されます。
つまりGMO光アクセスの契約形態は「2年契約・自動更新あり」の契約となります(契約書上)。
「契約期間の縛りなし!」とは言うけれど「縛り」って何?というお話しになります。
「縛り」がよくわかりませんが契約期間は「2年契約(25か月定期契約)」であり、その定期契約は「自動更新」される、という契約になります。
GMO光アクセスの解約違約金(サービス特約規定)
第10条
4.契約者は、(1)契約者が利用契約の満了月の翌月及び翌々月以外に本サービスを解除した場合、(2)当社が利用契約の満了月以外に本サービス契約を解除した場合、または、(3)利用契約の満了月以外に本サービス契約(卸役務利用サービスに係る部分)が事業者変更(転出)により終了した場合(その終了の日は第2項に定めるとおりとします。)は、別表2に記載する違約金を一括して当社に支払うことを要します。
このように「契約更新月以外で解約する場合には当社が定める違約金を一括して支払う」と記載されています。
ではその「当社が定める違約金」とはいくらなのでしょうか?
7.その他の料金:
(1)違約金(第10条第4項)
月額料金1ヶ月相当を上限とした契約解除料を、別途当社が定める方法に従い、当社に支払うことを承諾するものとします。契約解除料は、利用サービス、各プランにおいて異なるため、交付書面にて通知します。
違約金はサービスにより異なるため、交付書面にて通知と記載されています。
GMO光アクセス「サービス提供条件」
以上のようにGMO光アクセスの契約は「2年契約(25か月定期契約)」「自動更新」での契約であり「契約更新月以外での解約では当社指定の違約金を一括支払い」と規約に記載されています。
キャンペーン等により、この規約を上書きするのが「サービス提供条件」です。
GMO光アクセスサービス提供条件 | GMOとくとくBB
※PDFが開きます
解約違約金について |
|
---|
結局どういう契約になる?
「サービス特約規定」だの「サービス提供条件」など面倒ですね。
ちょっと整理してみましょう。
GMO光アクセスの基本的な契約条件
まずサービスの基本的な規定・規則は「サービス特約規定」で定められており、「契約・違約金」については以下のように規定されています。
契約期間 | 開通月を1か月目として25か月間の定期契約(2年縛り) |
---|---|
契約の更新 | 契約満了付きに解約申し出がない場合は契約自動更新 |
解約違約金 | 別途「交付案内」にて通知 ※月額料金1か月分を上限 |
「GMOとくとくBB「GMO光アクセス」サービス特約」より抜粋
つまり「GMO光アクセス」の基本的な規定・規則に基づく契約形態は「2年定期契約・自動更新あり」での契約と定められています
現在のキャンペーン適用による契約条件
そして、現在実施中のキャンペーン適用によって「基本的な規定・規則を上書きするサービス提供条件」では以下のように規定されています。
契約期間 | 開通月を1か月目として37か月間の定期契約(3年縛り) ※サービス提供条件に記載 |
---|---|
契約の更新 | 定期契約の自動更新なし ※サービス提供条件に自動更新に関する記載なし |
解約違約金 | 違約金なし ※サービス提供条件に記載 |
GMO光アクセスサービス提供条件 | GMOとくとくBB
※PDFが開きます
つまり現在実施中キャンペーンの適用により契約した場合は「3年契約・自動更新なし」「ただし契約期間中の解約違約金なし」での契約となります。
- 基本契約条件は「2年契約・自動更新あり」「解約違約金一括請求(金額は交付書面にて通知)」
- だけど今なら「3年契約・自動更新なし」「解約違約金なし」で契約できますよ!
なぜこんなに面倒なの?
GMOとくとくBBに限らず通信事業各社はキャンペーンの実施に合わせてサービス規約をサービス提供条件で上書き(部分修正)しています。
楽天ひかりなどもキャンペーンが変わるたびに「2年契約」と「3年契約」を頻繁に変更しています。
ちょっと面倒ではあるけれど、最終的な契約形態を調べたうえで納得できれば良いでしょう。
8月の法改正の影響かも?
2022年8月より電気通信事業法が改正されました。
消費者保護の観点からの法改正であり、「不当な長期契約の禁止」「不当な高額違約金の禁止」などが盛り込まれた法改正です。
これらの法改正に会員規約などの本則修正が追い付いていないのかもしれません。
結局「契約縛りなし!解約違約金0円!」って本当?
「契約縛り」の意味するところが「契約違反したら違約金!」ということであれば「違約金なし」なので「縛りなし」だといえます。
いずれにしても、現在のGMO光アクセスの契約は契約上「3年契約」ではあるものの契約期間内であっても違約金不要なので「契約縛りなし!違約金0円!」というのは本当だと言えます。
GMO光アクセス(とくとくBB)の「工事費実質無料」
現在GMO光アクセスでは「工事費実質無料」の広告が大きく表示されています。
「実質無料」と聞くともはやワナがいっぱい仕掛けてある!?と思ってしまいます。
この章では「工事費実質無料」のワナを検証していきます。
そもそも光回線の「工事費」とは?
フレッツ光の光回線(光ファイバーケーブル)を自宅・自室へ引き込むための工事です。
フレッツ光対応の集合住宅なら技術者が1人で来てマンション共用部から自宅(自室)への接続確認作業を行います。
フレッツ光に非対応(新規)の集合住宅や戸建て住宅であれば、高所作業車1台と技術者3人程度が来て1日がかりで電柱から光ケーブルを引き込みます。
簡単な工事からかなり大掛かりな工事までさまざまですが、一度光ケーブルを自宅・自室へ引き込んだら以降は自分の所有物となり他のプロバイダーでも利用できます。
かなり大掛かりな工事もある
フレッツ光非対応の集合住宅や戸建て住宅ではかなり大掛かりで1日がかりの工事になります。
それでも通常は「新規工事費19,800円」程度で工事してくれるわけで、おそらく事業者としてはこの時点で大赤字ですね。
工事費無料は事業者の大きなリスク
工事には最低でも1人の技術者が訪問してくるし、新規工事なら高所作業車や複数の技術者が来て大掛かりな工事となります。
とても通常19,800円程度の金額で元が取れる工事ではありません。
なので、「工事費(実質)無料」というのは事業者にとっては「将来取り返さないといけない」という大きなリスクです。
この点については契約者も理解しておく必要があります。
GMO光アクセスの「工事費実質無料」の仕組み
GMO光アクセスでは新規工事費は36回分割払いのみとなり、一括払いはできません。
これは契約者にとっては高額な工事費が分割払いできるというメリットなのかもしれません。
そして、毎月の工事費分割払いと同額の工事費補填割引が適用されることで「毎月の工事費支払いが実質無料」となります。
毎月の工事費 = 工事費分割払い金/月 – 同額の工事費補填割引/月 = 当月の工事費0円/月
使い続けることで毎月の工事費が無料になる
このように、GMO光アクセスを使い続ける(支払い続ける)限り、高額な工事費の分割払い金は補填割引が適用されて無料となります。
工事費は36回分割払い、工事費補填割引も36回適用、なので36か月間使い続ける(支払い続ける)ことで工事費は全額無料となります。
これが「工事費実質無料」の仕組みです。
なお、工事費の支払いは開通月の翌月分から36回適用となるため、実際には37回支払いで工事費無料(完済)となります。
結局無料になるなら「実質」ってなんだよ?
2回目の支払いから36回(合計37回)の支払いを継続することで、結果として工事費は無料となります。
ですが何かの事情で37回目の支払いが終わる前にGMO光アクセスを解約した場合、残った工事費(残債)は一括請求されます。
これが無料のようで無料ではない、「実質無料」のカラクリです。もうみなさんご存じですよね。
補填割引は請求されない
37回の支払い完了前にGMO光アクセスを解約すると工事費の残債は一括請求されます。
一括請求されるのは工事費残債だけであり、解約までに適用された工事費補填割引は請求されません。
この点においては「完済まで(37回まで)使い続けなくても、やっぱりお得」となります。
37か月間使い続けることで工事費無料は本当!
ということで、広告に表示されている「36か月間のご利用で工事費実質無料」は本当です。
36か月になる前に解約すると工事費残債は一括請求されます(すでに適用されている補填割引は請求されません)。
つまり「お願いだから3年間は使ってね!」というキャンペーン
先述したように、工事費は高額だしそもそもの工事費2万円程度でさえ赤字とも言える破格の安さです。
この工事費を無料とするのは事業者の大きなリスクです。
そして「37か月間の利用で工事費無料」ということなので、おそらく事業者にとっては3年間使ってもらってやっと工事費がチャラになるのでしょう。
事業者の「お願いだから3年間は使ってください!」という思いが込められていますね。
工事費はちょっと割高のワナ
このようにGMO光アクセスの「工事費無料」は「使い続けることで毎月の工事費が無料(補填割引適用)」「36回の支払い・割引適用で工事費は無料になる」という仕組みです。
36回分割払いの36回を使い続ければ工事費無料になるし途中解約すれば残債は一括請求される、というだけの当たり前の仕組みです。
この仕組みにワナはありません。
し・か・し、、、GMO光アクセスの工事費にはちょっと胡散臭いワナっぽいものがあります。
GMO光アクセスの本来の新規工事費
GMO光アクセスでの新規工事費は通常以下のような価格体系になっており、「新規契約時」でも「転居による転居先工事」でも同じ工事費用が適用されます。
工事費用B | |||
---|---|---|---|
契約タイプ | 工事適用パターン | 金額(税込み) | |
ファミリー | 訪問工事 | 住宅内配線の新設または変更 | 19,800円 |
住宅内配線の再利用 | 8,360円 | ||
未派遣工事 | 2,200円 | ||
マンション | 訪問工事 | 住宅内配線の新設または変更 | 16,500円 |
住宅内配線の再利用 | 8,360円 | ||
未派遣工事 | 2,200円 |
この工事費価格体系はNTT東西の基本工事費と同額であり、また同業他社のフレッツ光コラボでもほぼ同額の工事費が適用されています。
一般的な新規工事費の価格体系だと言えます。
キャンペーン適用による新規工事費
GMO光アクセスのサービス特約にでは、以下のように「キャンペーン実施による価格変更」に関する規定があります。
4.工事費用A
当社は、キャンペーン等を実施することがあり、この場合、一時的に工事費等を変更することができるものとします。
(1)対象工事:回線を開通させるために必要な工事(第8条)
そして、現在のキャンペーン適用による工事費は「新規契約時の開通工事」において、以下の工事費用(A)が適用されます。
※契約後の転居による「転居先での工事費用」は前節の「工事費用B」が適用されます。
工事費用A | |||
---|---|---|---|
契約タイプ | 工事適用パターン | 金額(税込み) | |
ファミリー | 訪問工事 | 住宅内配線の新設または変更 | 26,400円 |
住宅内配線の再利用 | 26,400円 | ||
未派遣工事 | 2,200円 | ||
マンション | 訪問工事 | 住宅内配線の新設または変更 | 25,300円 |
住宅内配線の再利用 | 25,360円 | ||
未派遣工事 | 2,200円 |
どうですか?ちょっと高くなっていますね??
「3年利用で工事費無料」になるのだから高くても気にしない、という反面、もし3年以内にGMO光アクセスを解約した場合に一括払いとなる工事費残債は「通常よりちょっと高い工事費の残債」となり、ちょっと損した気分になります。
どうせ割引(補填)されるから問題ない!?
キャンペーンにより「工事費実質無料」となるわけですが、通常の工事費よりもちょっと高く設定されています。
どうせ補填割引が適用されて毎月の工事費無料、そして36回継続すれば工事費完済となるのだから、「多少が高くても関係ねーや!」という方と「なんだか損した気分」という方がいるのではないでしょうか?
この点について「ワナ」というか、ちょっと仕掛けがあるので契約前に留意事項として納得しておく必要があります。
超短期解約では損をする
GMO光アクセスの「工事費実質無料」キャンペーン適用での契約では新規工事費は標準的な工事費より少し割高な工事費が設定されています。
これが36回分割払いであり、毎月の工事費支払いと同額が補填割引されて「実質無料」となります。
ちょっと割高であっても「同額の補填」「36回で完済」なので3年利用なら全く問題ないし3年以内に解約しても工事費補填割引の分だけお得になります。
損をするのは「超短期での解約」の場合です。
戸建て住宅での新規工事費は通常工事費19,800円に対してキャンペーン工事費は26,400円と6,600円割高となっています。
戸建てタイプの場合は毎月の工事費支払いと補填割引はどちらも726円なので、この6,600円の差額は10か月分に相当します。
つまり、「戸建てタイプ・新規契約」の場合には10か月以内に解約すると表純工事費より損をするということになります。
「集合住宅・新規契約」の場合は差額8,800円に対して毎月の工事費・補填割引が693円なので「12か月以内に解約すると損をする」ということになります。
- 戸建ての場合は10か月以内に解約すると損をする
- 集合受託の場合は12か月以内に解約すると損をする
追加工事は一括請求(留意事項)
工事費について「3年使えば実質無料」となるのは「基本工事費」のみです。
光回線の工事費には「基本工事費」に加えて「追加工事費」があります。
そして「基本工事費」は36回分割払いの「3年利用で実質無料」ですが、「追加工事」はNTT東西から直接一括請求となります。
「追加工事」とは?
「追加工事」とは大きく分けて2つあります。
ひとつは「平日昼間以外の工事」です。
「土日に工事してほしい!」とか「帰宅後の夜間にやってほしい!」という場合に基本工事費に加えて「追加工事費として加算料金」がかかります。
もうひとつは「ちょっと面倒な工事」であり、さまざまな場合があります。
たとえば「集合住宅などの配管がいっぱいで通常の配線ルーターでは工事できない」とか「戸建て工事で屋根裏配線や壁の工事が必要」などの場合が該当します。
これら「追加工事費」は基本工事費とは別に加算され、「追加工事費」はNTT東西からの直接請求(一括払い)となります。
「追加工事費」は留意事項
「追加工事」についてはGMO光アクセスの規定ではなくNTT東西の規定となります。
このため「平日昼間以外の工事」とか「通常の配線ルートを逸脱した工事」などで「追加工事費」が課せられるのは一般的でありどのプロバイダーあるいはNTT東西と直接契約しても同じです。
よって「追加工事がある」という点は留意事項であり、工事担当者とは「基本工事費の中でやってほしい」と伝えるなどの確認は必要ですね。
ワナじゃないけど「品目変更」について知っておく
「新規工事費無料」は新規(現在フレッツ光回線を使っていない)での契約時に適用されるキャンペーン特典で、それは最初に明記されています。
通常、新規(現在フレッツ光回線を使っていない)または転用・事業者変更(現在フレッツ光回線を使っている)での申し込みとなり、この「新規(工事が発生)」の場合の工事費を実質無料とします、というのがキャンペーンの内容になります。
この点について、転用・事業者変更であっても工事が発生する場合があります。
品目変更による工事はキャンペーン対象外(当然ですが・・・)
これは現在ご利用のフレッツ光回線がフレッツ光ネクスト回線でない場合に、ご利用の回線からフレッツ光ネクスト回線へ切り替えるための工事であり、これをNTT東西では「品目変更」と呼んでいます。
つまり、転用・事業者変更での契約の場合、基本的には工事は発生しない前提ですが利用者の希望や現在環境によっては品目変更による工事が発生する場合がある、ということです。
そして、この品目変更による工事の場合は「新規工事費無料」キャンペーンの対象とはなりません(新規じゃないので当然ですね)。
結局「工事費実質無料」は本当なの?
「実質無料」については説明するまでもないでしょう。
GMO光アクセスの「工事費実質無料」については「37か月間の継続利用」を前提として「工事費が全額(36回分)割引されて無料になる」という仕組みです。
そして、工事費完済前にGMO光アクセスを解約した場合には残りの工事費(工事費残債)が一括請求される、というだけの話しです。
いずれにしても工事により自宅・自室へ引き込んだ光回線は契約者の所有物となり他プロバイダーでの再利用(転用・事業者変更)ができるため、「工事費は払うのが基本」だと思います。
なので、それを割引してくれる「工事費実質無料」はありがたいキャンペーン特典だと(個人的)には思います。
工事費割高な点については留意事項
ここにワナがあるとすると「通常の工事費よりちょっと割高な工事費」である、という点です。
3年間継続利用すれば無料になるのだから割高でもなんでも良いのですが、何らかの事情で途中解約(3年以内)した場合に支払う工事費残債は「ちょっと高い工事費の残債」となり、あまり気持ちがよくありませんね。
この点については「ワナ」というか「キャンペーン特典のリスク」と考えておくべきでしょう。
GMO光アクセスの「レンタルルーター無料」のワナ
GMO光アクセスを契約すると「厳選したWi-Fiルーター0円!」になる、と見て取れます。
すぐ下に「レンタル」と記載されているので「厳選したWi-Fiルーターがタダでもらえる!」と受け取る人は少ないと思います。
フレッツ光コラボの回線サービスでよくある「無料レンタルのサービス」ですね。
「本当に無料なの?」「本当に厳選してるの?」という点について見ていきましょう。
「Wi-Fiルーター無料レンタル」の仕組みはただの借款契約
最初に答えとしてまとめておくと、「Wi-Fiルーター無料レンタル」は単なる「通信機器レンタル契約」であり通信サービス(GMO光アクセス)の付帯オプションとなります。
付帯オプションですが、通信サービスとは別の「レンタル契約」が成立し、その規約は「Wi-Fiルーターレンタル特約」として規定されています。
この仕組みはGMO光アクセスに限らず他社の同様の「対応ルーター無料レンタル」と同じ仕組みです。
むしろ他社のレンタルサービスより条件は良い
GMO光アクセスの「Wi-Fiルーターレンタル料金0円」は他社の同様のレンタルサービスと同じ仕組みです。
そして、他社のレンタル契約よりもGMO光アクセスのレンタル契約のほうが条件が良いです。
- (結局無料なんだけど)他社よりレンタル料金が安い
- レンタル契約期間が長い(最長37か月間)
- 契約満了(37か月間)により所有権移譲(ルーターはもらえる)
- (契約と関係ないけど)他社より高級なルーターがレンタルされる
上記を含めてプロバイダーの「ルーターレンタル契約」について検証していきます。
なぜプロバイダーは「対応ルーター(無料)レンタル」をするのか?
GMO光アクセスに限らず多くのプロバイダーが「対応ルーターレンタル」を行っています。
有料レンタルの場合もあるし、多くは無料レンタルしています。
対応ルーターレンタルはユーザーメリットがある(訴求力)点に加えて「サポートがやりやすい」という点もあります。
よってあまりネット回線に詳しくなく、サポートを受けたい人は積極的にレンタルサービスを利用すべきです。
GMO光アクセスは高速通信「v6プラス」対応
GMO光アクセスはフレッツ光回線ではもはや必須ともなった高速通信サービス「IPv4 over IPv6」の対応プロバイダーです。
「IPv4 over IPv6」技術に対応した通信サービスは複数ありますが、GMO光アクセスが提供する高速通信サービスは「v6プラス」です。
つまりGMO光アクセスを利用するなら「v6プラス対応ルーターが必要」ということになります。
この「v6プラス対応Wi-Fiルーター」をレンタルしてくれるサービスです。
レンタルルーターを使わないと「v6プラス」は使えない?
「v6プラス」を利用するためには「v6プラス」に対応したルーターが必要です。
現在の国内メーカー製のWi-Fiルーターはほぼすべて「v6プラス」に対応しているので市販ルーターでも「v6プラス」を利用できます。
ただし、別途自分で購入する、あるいは現在持っているルーターを使いたい、という場合にはそれが「v6プラス対応」であることを確認しておきましょう。
本来は「月額330円のルーターレンタルオプション」
GMOとくとくBBではいろいろな回線サービスを提供していますが、「Wi-Fiルーターレンタルサービス」は本来光回線のオプションとして「月額330円でWi-Fiルーターをレンタル」というオプション契約になります。
この「月額330円」がキャンペーン適用で「0円(無料)」となるわけですが、光回線契約のオマケとしてレンタルしてくれるのではなく、立派な契約が成立する、という点は知っておく必要があります。
「Wi-Fiルーターレンタルサービス」サービス特約 | GMOとくとくBB会員規約
Wi-Fiルーターのレンタル料金規定は?
「Wi-Fiルーターレンタルサービス」サービス特約では「Wi-Fiルーターレンタルサービスに関するレンタル料金の記載があります。
(レンタル料金の支払)
第5条
1.契約者は、当社に対して、毎月、当社が別途定めるWi-Fiルーターのレンタル料金を支払うものとします。
2.前項に定めるWi-Fiルーターのレンタル料金は月額とし、本利用契約の成立日を含む月の翌月から発生するものとします。この場合において、契約者の責めに帰すべき事由に基づいてWi-Fiルーターの到着が遅れた場合でも、当社はレンタル料金の発生の基準となる日を変更しないものとします。
3.当社は、本利用契約の成立日にかかわらず、Wi-Fiルーターのレンタル料金を日割りしません。
4.契約者は、本オプションサービスの利用期間中にWi-Fiルーターを利用することができない事態が生じた場合でも、かかる期間中のレンタル料金の支払義務を免れないものとします。
「Wi-Fiルータレンタルサービス特約」では「毎月レンタル料金を支払う、と記載されています。
そのレンタル料金はいくらなのでしょうか?
こちらも「サービス提供条件」により、以下のように規定されています。
■Wi-Fiルーターレンタルサービス0円特典
・毎月330円(税込)を割引します。
・36ヶ月以内に解約された場合、当社が指定する方法に従ってWi-Fiルーターを返却いただきます。弊社にて解約月の翌月20日までにWi-Fiルーターの
返却が確認できなかった場合、解約月翌々月に、端末損害金:11,000円(税込)をご請求いたします。
・37ヶ月目までご利用いただいた場合、Wi-Fiルーターの返却は不要となります。GMO光アクセスサービス提供条件 | GMOとくとくBB
※PDFが開きます
サービス特約をキャンペーン等で上書きする「サービス提供条件」では「毎月330円を割引」と記載されており、結果として月額料金は0円(無料)となります。
Wi-Fiルーターの契約期間は?
Wi-Fiルーターは独立したレンタル契約となります。
契約期間や解約時の制限(違約金など)はあるのでしょうか?
「Wi-Fiルーターレンタルサービス特約」には以下の記載があります。
(利用期間)
第6条
1.本利用契約の契約期間は1ヶ月とし、契約者が第7条第1項に従って解約の申入れを行わない限り、1ヶ月ごとに更新されるものとします。ただし、更新による契約期間の延長は、本利用契約の成立日を含む月から37ヶ月間を限度とします。
2.前項の規定にかかわらず、Wi-Fiルーターの最低利用期間は、本利用契約の成立日を含む月から25ヶ月間 とし、契約者が最低利用期間内に本利用契約を解約する場合、第7条第4項の規定に従うものとします。 ただし、平成28年10月11日以降、「GMOとくとくBB ドコモ光接続サービス」のご利用に伴って本オプションサービスを申し込んだ場合は、 Wi-Fiルーターの最低利用期間は、本利用契約の成立日を含む月から37ヶ月間 とします。
3.前項ただし書きの規定にかかわらず、平成29年12月1日以降、「GMOとくとくBB ドコモ光接続サービス」のご利用に伴って本オプションサービスを申し込んだ場合は、 Wi-Fiルーターの最低利用期間は、前項本文の規定に従うものとします。
基本は「1か月契約の自動更新」「最大37か月まで自動更新」となりますが、特定の回線サービス(GMO光アクセスなど)の場合には「37か月契約」「37か月で契約満了」と規定されています。
さらに「サービス提供条件」において、以下の記載があります。
■Wi-Fiルーターレンタルサービス0円特典
・毎月330円(税込)を割引します。
・36ヶ月以内に解約された場合、当社が指定する方法に従ってWi-Fiルーターを返却いただきます。弊社にて解約月の翌月20日までにWi-Fiルーターの返却が確認できなかった場合、解約月翌々月に、端末損害金:11,000円(税込)をご請求いたします。
・37ヶ月目までご利用いただいた場合、Wi-Fiルーターの返却は不要となります。GMO光アクセスサービス提供条件 | GMOとくとくBB
※PDFが開きます
まず「36か月以内の解約の場合にはルーター返却」「返却されない場合には損害金11,000円を請求」となります。
また契約満了となる37か月を経過した場合には「Wi-Riルーターの返却は不要」となります。
Wi-Fiルーターレンタル契約では「契約期間は37か月」「37か月で契約満了」であり、面白いのは「契約満了したらルーターはそのまま差し上げます」という点です。
他社でもレンタル期間の上限はありますが「契約満了で差し上げます」というところはありません。
企業はレンタル機器の所有権を持っており会計上の資産計上が必要なので「もういらないから差し上げます」と言えない事情があります。
GMO光アクセスではおそらく3年間で減価償却して損金計上しているのだと思われます。
この「契約満了で差し上げます」というのは面白くてうれしい規定ですね。
そもそもルーターはレンタルしないといけないの?
GMO光アクセスのキャンペーンページを見るとなんとなくルーターはレンタル品を使うのが当たり前!?みたいに感じてしまいます。
レンタルは(現在は)任意であり、レンタルしたくない人はレンタルする必要はありません。
また、GMO光アクセスの「v6プラス」に接続するための仕組みについては「GMOひかり電話」の契約と関係があります。
ひかり電話を契約してるなら「v6プラス対応ルーター」は不要
GMO光アクセスではNTTひかり電話に相当する「GMOひかり電話」を提供しています。
GMOひかり電話を契約した場合、ひかり電話用の機器(HGW:ホームゲートウェイ)がレンタルされます(必須レンタル)。
この場合、このHGW(ホームゲートウェイ)が「v6プラス」に接続する機能を持っているので別途「v6プラス対応ルーター」は必要ありません。
Wi-Fi接続するならレンタルしておいたほうが良い
GMOひかり電話契約がある場合、基本料金内でひかり電話接続機器(HGW)がレンタルされ、これが「v6プラス」に接続機能を持っています。
しかし無料(基本料金内)でレンタルされるHGWにはWi-Fi機能がなく、HGWにWi-Fi機能を付与するためには別途オプション料金330円/月が必要です。
なので、自分でWi-Fiルーターを持っている場合はそれを使えばよいし、持っていなければやはり「Wi-Fiルーターレンタル」オプションを利用したほうが安くなります。
他社より高級なルーターがレンタルされる
GMO光アクセスがレンタルするルーターは他社がレンタルするルーターと比べて結構な高級品をレンタルしてくれます。
GMO光アクセスや他社プロバイダーは自社が採用している高速通信サービス(v6プラス・Transixなど)に対応したルーターをレンタル提供していますが、ほとんどは対応しているルーターで最安クラスのエントリーモデルがレンタルされてきます。
GMO光アクセスでレンタルされるルーターはミドルクラスの上位あたりがレンタルされ、エントリーモデルよりもお得感が非常に高いです。
高速通信サービスに対応しているという点でインターネット通信速度はどれも高速ですが、GMO光アクセスが提供するミドルレンジのWi-Fiルーターは「Wi-Fi速度が高速」「遠くまでWi-Fi電波が届く」というメリットがあります。
GMO光アクセスの「初期契約解除制度」のワナ
GMO光アクセスは「初期契約解除制度」の対象サービスです。
この点について「ワナはどこだ!」というよりも、初期契約解除制度についてGMO光アクセスはかなり良心的というか好感が持てる感じです。
- キャンペーンページで「初期契約解除制度」をきちんと説明している
- 制度対象ではないサービスも契約解除に応じている
GMO光アクセスの「初期契約解除制度」
まず「初期契約解除制度」について説明しておきます。
通信サービス契約において「契約成立から8日以内であれば理由を問わず契約者からの申し出により契約を解除できる」という法制度です。
結構すごい制度ですね、だって通信事業者の立場からは「理由がなくても契約解除されてしまう」「文句も言えない」という制度なんです。
GMO光アクセスも「初期契約解除制度」の対象サービスです。
初期契約解除について
- 本サービスは、初期契約解除制度の対象です。初期契約解除をされた場合、お客さまは違約金や損害賠償などを請求されることはございません。
- 事務手数料3,300円(税込)に関しましては、初期契約解除をされた場合でもご請求させていただきます。
- ご契約において発生した事務手数料および既に工事が実施された場合の工事費は請求いたします。
また、無料レンタルのWi-Fiルーターが到着している場合は速やかに弊社までご返却ください。1ヶ月以内にご返却されない場合、補償料:11,000円(税込)を請求いたします。
GMO光アクセスの評価すべきところ
初期契約解除制度は「契約から8日以内であれば契約者からの申し出により理由を問わず契約解除できる」という制度なので、通信事業者にとっては結構痛い法制度です。
このためか、多くの通信事業者は申し込みサイトからの申し込み手続きの中で「初期契約解除制度の対象」であることを明確に示していない事業者がたくさんあります。
申し込みサイト(キャンペーンページ)の中で「初期契約解除制度」についてきちんと説明している通信事業者は実はあまり多くなく、きちんと表記しているGMO光アクセスは好感が持てます(初期契約解除制度については)。
初期契約解除制度を利用すると料金はどうなる?
GMO光アクセスで「初期契約解除制度」を利用して契約解除した場合、以下の料金は請求されます。
- 契約事務手数料(3,300円)
- 新規工事費
- レンタルルーターを返却しなかった場合の補償金(11,000円)
レンタルルーターも「契約解除」の対象
先述したように「レンタルルーター無料」の特典もオプション契約として通信サービスからは独立した一つの契約となります。
このため、「GMO光アクセス通信サービス契約」と「レンタルルーター契約」は別契約であり、法制度ではレンタルルーター契約に対する一方的な契約解除は規定されていません。
しかし、GMO光アクセスではGMO光アクセス通信サービスの初期契約解除制度利用(一方的契約解除)に合わせて「レンタルルーター契約」も契約解除に応じています。
※つまりGMO光アクセスを契約解除したらレンタルルーターを返却することでレンタルルーター契約解除に応じる、ということ。
この点についてもGMO光アクセスの好感を持てる部分です。
初期契約解除制度での契約解除は通信サービスのみ
法制度では初期契約解除制度の対象は通信サービスのみです。
たとえば通信サービスと一緒に端末購入契約も行った場合、多くの通信事業者では通信サービスの契約解除には応じても端末購入契約の契約解除には応じません。
GMO光アクセスでは通信サービスに契約解除により付帯契約であるレンタルルータ契約も契約解除に応じます。
これ、結構すごいことです。
たとえば専用端末を必要とするWiMAX通信サービスを見ても、多くのプロバイダーは「通信サービス解除には応じる(当たり前)」「5G端末の購入契約の解除には応じない(21,780円請求)」というところがほとんどです。
GMOとくとくBBが運営する「GMOとくとくBB WiMAX +5G」では通信サービスの契約解除に合わせて同時購入した5G専用端末の契約解除にも応じています。
「初期契約解除制度」への対応についてはGMOとくとくBBは他社とくらべてかなり好感が持てる対応をしています(どうしちゃったんでしょうね??)。
初期契約解除制度の使い方
スマホやホームルーターサービスなどのように電波を使ったサービスであれば「自宅で電波が入らなかった!」という事もあるでしょうが、光回線ではあまり初期契約解除制度を利用することはないのかな?と思っています。
ですが、やはり「あまりにも遅すぎる」という場合において、契約解除したい場合もあるかもしれません。
初期契約解除制度が使える期間
GMO光アクセスでは初期契約解除制度の利用期間を「契約書面到着から8日以内」と定めており、この期間中に契約解除の意思表示をすることで初期契約解除が成立します。
「契約書面到着」とは、通信事業者は光回線の開通日を基準として契約書面を郵送またはウェブ公開するので、基本的には「開通日」と読み替えてよいです。
また「8日以内に契約解除の意思表示」とは、8日以内の消印有効で「契約解除の葉書を郵送」すれば良いです。
つまり「開通日を1日目として8日目までに(消印有効で)契約解除の意思表示のはがきを送付する」という手順になります。
また、Wi-Fiルーターレンタルサービスを利用ですでにルーターを受け取っている場合にはルーターも併せて返却します。
初期契約解除制度で対象となる費用
初期契約解除制度は「通信サービスの一方的な解約」であり、基本は「契約解除 = 今後の月額料金の支払いが不要」が基本となります。
この点から「事務手数料(3,300円)」と工事を行った場合の「工事費」は請求対象となります(支払い免除されない)。
また、Wi-Fiルータレンタルサービスは通信サービス契約とは別の契約であり、法制度の下では初期契約解除に応じる必要はないのですが、GMO光アクセスではWi-Fiルーターレンタル契約の解除にも応じています。
ただし、ルーターを返却しなかった場合や返却したルーターが故障していた場合には損害金11,000円が請求されます。
GMO光アクセスの「解約」「事業者変更(転出)」で注意すること
GMO光アクセスに限らずGMOとくとくBBの回線サービスは「解約しづらい」「解約が翌月になり一か月分取られた!」などの口コミが見られます。
「わざと解約を面倒にしてるんじゃない?」という思惑もあるようです。
GMO光アクセスの「解約の成立」
GMO光アクセスのキャンペーンページ「よくある質問/解約手続き・契約期間について」では、解約時の詳しい手続き・手順が記載されています。
そして、一見すると非常に複雑に見えます。
ここで説明しているのは「解約の手続きだけでは解約にはなりません」「NTT設備の撤去が完了しないと解約になりません」という点です。
かなり詳しく説明しています。
重要なのは(伝えたいことは)「解約プロセスを理解し、余裕をもって解約の手続きを行ってください」という点です。
そして、この解約のプロセスはGMO光アクセス独自のプロセスではなくフレッツ光コラボすべてに該当する解約のルールです。
「設備撤去工事」には「無派遣工事」と「派遣工事」があります。
「設備の撤去工事(無派遣工事)」とは?
光回線サービスの契約解除(解約時)には設備(光ケーブルや通信機器)は撤去されるのが基本ですが、NTT東西では設備再利用を目的として契約者が希望しない場合には光ケーブルの撤去は行いません(設備残置)。
この場合、通信サービス利用のために自宅内に設置しているONU/VDSLモデム/HGWなどはNTT東西へ返却する必要があります。
この「機器を返却するだけ」のことを「無派遣工事」と呼びます。
つまり一般的には機器(ONU/VDSLモデム)を返却で解約成立となります。
「設備の撤去工事(派遣工事)」とは?
契約者が自宅の光ケーブルも撤去してほしい場合には別途GMOとくとくBBへ撤去の依頼を行います。
この場合は撤去工事の日程調整が行われ、工事日に光ケーブル等の撤去工事が行われます。
撤去工事にかかる費用は契約者負担です。
解約と同時に自宅の光ケーブル設備も撤去したい場合(派遣工事)は、撤去工事完了で解約成立となります。
当たり前のことだけどきちんと説明されると面倒み見える
これら解約のプロセスはフレッツ光コラボではどの事業者でも同じプロセスです。
他社のキャンペーンページでは契約時に解約時のことはあまり詳しく説明されませんが、GMO光アクセスでは契約時に結構詳しく解約時のプロセスまで説明しています。
そして、きちんと説明されると「なんだか面倒だな」と感じてしまいます。
解約申請の締め日
このようにフレッツ光コラボの解約は「解約申請→機器撤去(派遣・無派遣)→解約の成立」となります。
GMO光アクセスでは「「解約申請」の締め日は毎月20日となっています。
毎月1日~20日までに「解約申請」が行われると機器撤去が行われた時点で解約となります。
21日~月末の間に「解約申請」が行われた場合には翌月解約となります。
解約申請から機器撤去工事までの時間が必要なので、余裕をもって「解約申請」をしておきましょう。
解約申請はどうやる?
GMO光アクセスの解約申請は会員専用サイト「BBNavi」から行います。
「BBNavi」にログインして「利用中サービス」からGMO光アクセスを選び「解約申請」します。
申請後、解約確認のメールが送られてくるのでこのメールで「撤去希望する/希望しない」などの返信を行います。
「解約」と「事業者変更」の違い
GMO光アクセスを解約して「もうフレッツ光コラボは使わない」という場合は「解約」の手続きを取ります。
GMO光アクセスは解約するけど他社コラボ事業者へ乗り換える場合は「事業者変更」の手続きを取ります。
※「解約」と「事業者変更」は異なります!
「事業者変更」のプロセス概要
他社フレッツ光コラボへ乗り換える場合には他社への申込時に現在ご利用の事業者(この場合はGMO光アクセス)からの「事業者変更承諾番号」というのが必要になります。
よって、他社フレッツ光コラボへ乗り換える場合にまず行うことはGMO光アクセスから「事業者変更承諾番号」をもらうこと、ということになります。
- STEP1事業者変更承諾番号の取得
GMOとくとくBBから「事業者変更承諾番号」をもらうため、「BBNavi」から事業者変更(転出)の申請を行います。事業者変更申請から最大5営業日を目途に「事業者変更承諾番号」が発行され、連絡先メールアドレスへ通知されます。
- STEP2他社フレッツ光コラボへ申し込み
「事業者変更承諾番号」の有効期間はメールによる通知日から15日なので、15日以内に変更先のフレッツ光コラボへ契約申し込みを行います。
- STEP3事業者変更の完了とGMO光アクセスの自動解約
変更先の事業者での通信サービスが利用開始できた日にGMO光アクセスも同日自動解約となります。
「事業者変更」にワナはないのか?
「事業者変更」は法律でルールが決まっているのでそこにワナはないでしょう。
留意点としては多くの通信事業者では「解約月の月額料金は満額請求(日割り計算しない)」となっており、GMO光アクセスも同様です。
事業者変更プロセスでは転出先の開通と当日に転出元の自動解約となることから、開通月=解約月となり月額料金が新旧で二重発生してしまいます。
これは多くの通信事業者で同じことが言えます。
解約月は日割り計算されないの?
ほとんどの通信事業者が解約月は満額請求(日割り計算しない)と定めています。
日割り計算してくれる事業者もあると思いますが、私が知っている限りでは「eo光」くらいです。
事業者変更では「同日自動解約」になるの?
先述のように多くの通信事業者では事業者変更の場合には「転出先の開通により同日解約」と定められており、これは一般的です。
私の知る限りでは、楽天ひかりは「転出先の開通により前日解約」となります。
もし楽天ひかりから他社へ乗り換える場合に、転出先での開通が月初(1日)であった場合には楽天ひかりの解約は前月末解約となり、月額料金の新旧二重払いは回避できますね。
結局、解約・事業者変更にワナはないのか?
解約のプロセスにしても事業者変更のプロセスにしても他社フレッツ光コラボと違いはなく、一般的なものです。
ただ、契約時の集客(キャンペーンページ)において、解約時・事業者変更時の情報を割と詳しく説明しているので契約者にとっては「面倒だな?」と思うかもしれません。
しかし、これらの情報は本来契約時にきちんと説明する義務があります。
この点においてもGMOとくとくBBは他社より詳しく説明していることから「面倒だな?」「ワナがあるのでは?」と受け取られてしまうのかもしれません。
まとめ、GMO光アクセスの上手な使い方
こんな人はやめておいたほうが良い
最初から短期で解約予定の「新規」の人は契約すべきではない
「工事費実質無料」は魅力的ですが「36か月利用で工事費無料」です。
また標準工事費より少し割高に工事費設定されているため「戸建て向けで10か月以上」「集合住宅向けで12か月以上」使わないと標準工事費より高くついてしまいます。
つまり「新規」かつ「1年以内に解約するつもり」の人は最初から契約すべきではありません。
「v6プラス」対応Wi-Fiルーターをお持ちの方はレンタル不要?
現在「v6プラス対応ルーター」をお使いで不満がない場合はあえて「無料レンタルルーター」を申し込む必要はありません。
「3年以上使えばもらえる」という特典はあるものの「3年以内に解約したらルーター返却」でありこの時点で正常動作しなければ「損害金11,000円」のリスクを抱え込むことになります。
「3年以上は絶対に使うぞ!」という方以外、v6プラス対応ルーターをお持ちであれば「ルーターレンタルサービス」はあまり必要としません。
格安スマホプラン・格安SIM(MVNO)をご利用の方におすすめ
大手キャリアの格安プラン「ahamo(アハモ)」「povo」「LINEMO」をご利用の方にはGMO光アクセスを始めとするシンプル光回線サービスはおすすめです。
スマホとのセット割引がない代わりに月額料金が安く設定されています。
「ドコモからahamoへ乗り換えた」などの場合でスマホセット割引が適用されなくなたのにドコモ光を使い続けるのはもったいないですよね?
こんな場合にはドコモ光・auひかり・ソフトバンク光は解約してシンプルプランのGMO光アクセスへ乗り換えると良いですね。
シンプル光回線3選
派手なキャッシュバックなどはない代わりに月額料金が安くてシンプルな光回線はGMO光アクセスだけではありません。
元祖「縛りなし!違約金なし!」のenひかりや工事費無料で縛りなしの@スマート光などもあります。
シンプル光回線の比較記事も参考にしてみてください。
GMO光アクセスのサービス・契約には「ワナ」があるのか?
SNSなどではGMOとくとくBB関連の通信サービスは「安い!」と好評な口コミと「わかりづらい!」「だまされた!」などの良くない口コミが入り乱れています。
GMOとくとくBBは他社よりもキャンペーンページ(集客)から申し込みまでの流れの中で契約の仕組みやキャンペーンの仕組みを詳しく説明(表記)している印象です。
この点が「わかりづらい」となり、理解と異なれば「だまされた!」となるのではないでしょうか?
通信サービス契約では料金・サービスの説明が必須
通信サービスを契約する場合、事業者は契約者へサービス内容や料金体系をすべて説明する必要があります。
店舗契約では1時間程度の説明を受けます。
これはネット契約でも同じですが、多くの場合は「重要事項説明」のような文書(PDF)をリンクして「確認しました」のチェックをさせているだけの事業者が多いです。
※「初期契約解除制度」などはその典型ですね
GMOとくとくBBは集客(キャンペーンページ)から契約成立(申し込み画面)までの流れの中で、他社よりもサービスの仕組み・キャンペーンの仕組みを割と丁寧に説明しています。
「やるべきことをやっている」というだけですが、これが「わかりづらい」となっているのかもしれません。
実施中の「他社乗り換えキャンペーン」もすごい
GMO光アクセスでは現在「他社からの乗り換えなら他社違約金40,000円キャッシュバック」のキャンペーンを実施しています。
他社を解約して乗り換えてくる場合に他社へ支払う解約違約金がある場合には補填しますよ!というキャンペーンで、他社でも同様のキャンペーンがあります。
よくあるキャンペーンですが、GMO光アクセスはここでも他社よりすごい内容になっています。
通常の乗り換えキャンペーンでは「回線サービスの違約金」のみが補填の対象となりますが、GMO光アクセスのキャンペーンでは回線サービスの解約違約金だけでなく解約にかかわるほぼすべての費用が補填の対象となっています。
- 長期利用契約に対する違約金(いわゆる解約違約金)
- 初期工事費等の割賦金(分割払い)の残債
- 機器・端末代金の割賦金(分割払い)の残債
- 機器・回線の撤去費用
- 回線付帯サービス(電話・TV)の解約違約金・撤去費用
- ひかり電話をアナログ電話へ戻す費用
補填の金額がすごいというより、補填の条件・対象がすごすぎるキャンペーン内容になっています。